親と絶縁する若者が急増。家族の義務より個人の幸福を優先
近年、親との関係を断つ若者が増加している。
コーネル大学のカール・ピレマー教授の研究によると、2020年時点で18歳以上の米国人の27%が家族との絶縁状態にあるという。
特にミレニアル世代やZ世代において、この傾向は顕著だ。TikTokでは「#ToxicFamily」のタグが付いた動画の再生回数が19億回を超え、多くの若者が自身の経験を共有している。
家族の義務よりも個人の幸福を優先する世代
血縁は何があっても守るべきものだと教えられてきたが、その価値観が揺らいでいる。
若い世代は、虐待や価値観の不一致、期待の不調和などがある場合、血縁関係であっても関係を維持する必要はないと考える傾向が強い。
ピレマー教授は、家族を何としてでも維持しなければならないという規範が弱まり、有害な関係から抜け出す選択肢を持つ若者が増えたと指摘する。
絶縁の背景にある多様な理由と葛藤
絶縁に至る理由は様々だ。宗教的な抑圧や政治的対立、虐待、親の薬物依存などが挙げられる。
ある女性は、父親との絶縁を決断した後、父親がそれを機に変わってくれることを期待していたが、叶わぬまま父親が他界し、複雑な悲しみを抱えているという。また、自身のアイデンティティを否定されたことが決定打となり、絶縁を選んだ若者もいる。
彼らにとって絶縁は、長年の苦しみからの解放であると同時に、深い葛藤を伴う決断でもある。
文化的背景による違い
絶縁の割合には文化的背景も影響しているようだ。白人の家族では絶縁率が高い一方、移民やラテン系、黒人の家族では低い傾向にあるという。非白人や移民のコミュニティでは、家族関係を維持する社会的圧力が強く、完全な絶縁に至るケースは少ないようだ。
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