ひとりだけ昼食抜きの男の子。クラスメートが助けるけれど…
授業の終了を告げるチャイムがなり、子どもたちが嬉しそうにランチボックスを取り出します。だけど教室の真ん中に、ただひとり浮かない顔をしている男の子が。容器を目の前にため息をつく理由。実は、中が空っぽだからなんです。
これは子どもの福祉などを支援する団体「Bufdir」が作った動画。見た人にあるメッセージを投げかけます。
周りの子が食べ始めている中、空のランチボックスを静かに開ける。
無言でフタを閉める男の子。
廊下をトボトボ歩いて向かったのは、
お腹を少しでも満たせる水飲み場。
そして窓の外を見ながら時間を潰す。
教室に戻ってランチボックスをしまおうとした。けれど、あれ?何か入っているみたいだ。
一体誰が?
マスカットはあの子が入れてくれたんだ。
知らないフリしているけど隣の子も。
パプリカは前の女の子だ。
みんなありがとう…。
優しさも嬉しいけれど
本当に大事なのは「持続性」
FacebookやYouTubeに投稿されたこの動画。内容に対しての意見は、賛否両論です。
「心が温かくなるよ。世界にはこんな優しさがもっと必要だ!」
「1日、2日はいいかもしれない。でも1週間も経てば、『またあの子にあげるために自分のサンドイッチを半分諦めなければいけないのか…』と感じるようになるのでは?」
実はこの動画、最後にはノルウェー語で「里親の必要性」について訴えています。どのような理由であれ、十分に食べさせてもらえない子どもに必要なのは、しっかりケアしてくれる大人。そうすれば、支援は一時的ではなく持続的なものになるでしょう。そしてそれは、近くにいる人が気付いてあげられるのです。
この団体は他にも、子育てや家庭内に関する問題の解決に向け、カウンセリングなどのサービスを提供しています。
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