コンビニでメイク直しができる時代。セブンイレブンに若年層の要望を具体化した専用スペース『loven』が登場

外出先で身だしなみを整える場所が見つからず、困惑した経験を持つ人は少なくないはず。

そんな日常の悩みに応えるべく誕生したのが、セブンイレブンが設置した“パウダースペース”『loven』だ。

若年層が日常で抱える「外出先で身だしなみを整えたい」という切実なニーズに応えるための試み。学生が多く集まるエリアを中心に設置されたこの空間は、お出かけ前や学校帰りの立ち寄り先として、新たな利便性を提供し始めている。

外出先で身だしなみを整える専用スポットの誕生

専用スペースの『loven』は、セブン‐イレブン九段南大妻通り店など、都心部やキャンパスタウン周辺の店舗で順次展開が進む。

内部にはヘアアイロンのレンタルスポットである『ReCute』を備え、有料で最新の器具を利用できる仕組みだ。さらに、顔を明るく照らす3段階の調光付きライトミラーを設置。移動の合間に本格的なメイク直しやヘアスタイルの調整が可能な環境が構築されている。

利用自体は無料であり、商品を購入するついでに立ち寄れる気軽さが特徴となっている。これまで「買い物をする場所」であったコンビニを、自分を整えて気持ちを切り替える拠点へと作り替える狙いが見て取れる。

© 株式会社セブン‐イレブン・ジャパン
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Z世代のリアルな悩みから生まれた共創の成果

本プロジェクトは、現役の女子高生や女子大生で構成される「チームシンデレラ」との協働により実現に至ったもの。

開発にあたって実施された約1,600件のアンケートでは、パウダールームやヘアアイロンの設置を求める声が全体の17%に達したという。

同社はこの調査結果を基に、チームメンバーと議論を重ねて、店舗に実装可能な形へと落とし込んだ。空間のデザインやポスターといった細部に至るまで若年層の感性を反映。

利用者が直感的に「使いたい」と感じる空間づくりを徹底している。ユーザーの声を一方的に集めるだけでなく、当事者とともに形にする共創の姿勢が、この『loven』というサービスに結実した。

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買い物に付加価値を添える滞在型サービスへの転換

セブン‐イレブン・ジャパンの代表取締役社長を務める阿久津知洋氏は、若年層のニーズに寄り添った店舗体験の創出を今後も強化する方針だ。

今回の取り組みを担当した社員も、パウダースペースが学校や仕事帰りのリフレッシュの場になることを望んでいるようだ。同社は利用状況や顧客からのフィードバックを精査し、サービスの改善を継続する意向とのこと。

地域ごとに異なる需要を汲み取り、場所ごとに最適なサービスを実装する柔軟な店舗運営が、これからの小売業における鍵となるだろう。

Top image: © 株式会社セブン‐イレブン・ジャパン
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