レスリングで恋人探し?Z世代が集まる“格闘系デート”

米ニューヨーク・ブルックリンで、少し変わった恋活イベントが若者の注目を集めている。マッチングアプリの代わりに、レスリングで相手との相性を確かめる「レスリング・スピードデート」だ。

イベントはコミュニティ団体Grownkidが主催したもので、18〜24歳の若者たちが参加した。会場の中心にはダンスフロアではなくレスリングマットが並び、参加者は互いに声をかけて対戦相手を見つける仕組みだという。

アプリ疲れの若者がリアルな出会いを求める

イベントのキャッチコピーは「アプリで出会う?退屈。ディナー?退屈。レスリングの初デート?理想的」。参加者は、レスリングを通して相手との相性を体感的に確かめることができる。

このイベントを企画したのは、ポッドキャスト「Teenager Therapy」の共同制作者でもあるGael AitorとKayla Suarez。彼らは「遊びとコミュニティを通じて若者の孤独を減らす」ことを目的に、さまざまなイベントを開催している。

過去には「シチュエーションシップに決着をつけるボクシング・レイブ」や、恋愛テーマのハウスパーティーなど、ユーモアとSNS文化を取り入れたイベントも行われてきた。

体を動かすことで距離が縮まる

イベントでは、参加者が気になる相手に声をかけてマットに誘い、レスリングで対戦する。勝敗よりも、触れ合いやコミュニケーションを通じた交流が目的のようだ。

ニューヨークに引っ越してきたばかりの参加者の一人は、身体的な接触を通じて人とつながれる点に魅力を感じたと話す。また別の参加者は「多くの人が人間関係で防御的になっている。こういうイベントはその壁を壊すきっかけになる」と語った。

Z世代の“遊び”と恋愛の新しい形

マッチングアプリへの疲れも、このイベントの人気を後押ししている。2025年の調査では、18〜25歳の男性の45%が対面で女性をデートに誘った経験がないと報告されている。

レスリングに参加した学生の一人は「これは現実版のHingeみたいなもの」と冗談めかして語った。

実際の試合では、参加者たちが笑いながら相手を投げたり押さえ込んだりし、会場はスポーツ観戦のような盛り上がりを見せた。試合後に連絡先を交換する参加者も多く、新しい友人やデート相手が生まれるケースもあるようだ。

デジタル中心の恋愛に疲れた若者にとって、こうした遊び心のある出会いの場は新鮮に映るのかもしれない。

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