TinderがZ世代の最新デート事情を分析、「Future of Dating Report 2023」を公開

世界最⼤級のマッチングアプリ「Tinder」が、Z世代のデートトレンドを分析した最新レポート「Future of Dating Report 2023」を5月23日(火)に全世界で公開。

本レポートは、パンデミック渦中におけるデートや恋愛のニューノーマルをまとめた2021年のレポートに続く、第2弾。

日常生活を取り戻しつつある今年は、 "本物思考のデーティングルネッサンス"を掲げ、インクルージョン、テクノロジー、本物思考の大きく3つのテーマに基づいて、9つのトレンドを紹介している。

Z世代(18~25歳)がメンバーの半数を占める「Tinder」が読み解く、デーティングの未来とは?

ここでは、3つのポイントに絞ってご紹介!

デーティングで重要なのは
「自分らしさ」と「セルフケア」

©Tinder

いまZ世代が大切にしていることは、「自分らしさ」と「セルフケア」。本レポートの調査でも、Z世代が「セルフケア(自分自身の心の健康)」をより意識していることがわかる結果に。

・デートにおいてセルフケアが最優先である:80% (※1)

・セルフケアに取り組むパートナーを望んでいる:75% (※1)

・自分自身のウェルビーイングに前向きな人ほど魅力的に感じる:79% (※3)

また、デジタルネイティブなZ世代にとっては、完璧に作り込まれたプロフィールや、強力なフィルターで見栄えを良くした写真よりも、いかに自分らしいか、オーセンティック(正真正銘、信頼できるか)であるかがとても重要視されている。

「自分らしさ」は“デーティング”においても重要であり、マッチ相手が自分に合っているかどうかを示すサインとして多く挙げられたのは、「無理なく自分らしくいられる」こと。「本当のつながり」や「本当の自分」を見せることが、Z世代のデートでは重要とされているのだ。

個人とその人の人間性を
尊重するのがニュースタンダードに

©Tinder

Z世代は、セクシュアリティやジェンダー、さらに人種や文化、地域などによる制約や境界線を無くすことに挑戦する世代。近年、新しい恋愛のスタイルとして、ポリアモリー(合意の上で複数のパートナーと関係を築く恋愛スタイル)、モノガミー(ただ1人と関係を築く恋愛スタイル)、そしてシチュエーションシップ(“友達以上恋人未満”の関係や、“付き合っていても、それを公にしない”関係など)が注目を集めているのも頷けるのではないだろうか。

Tinderメンバーの80%が、違う人種の人とデートをしたことがあると回答(※1)。また、その半数が障害のある人やニューロダイバージェンス(「典型的」とは見なされない認知機能)に該当する人とデートをすることに前向きであると回答している。

さらに、3人に2人(66%)のメンバーが、Tinderを利用することで自分の交友関係を超えた出会いが得られたり、Tinderがなければ一生出会うことのなかった人たちともつながることができると答えた(※3)

この結果は、LGBTQIA+のメンバーにとっても特に重要なことで、友人や家族に打ち明ける前に、初めて安心してカミングアウトできる場所がTinderであると言われている。

・Tinderにおける2021年以降の男性と女性以外の性自認の増加率:+30%
・自分のセクシュアリティはどちらかというと流動的である:33%
・自分のジェンダーアイデンティティは過去3年間でより流動的になった:29%

Z世代は、外見(56%)よりも、誠実さ(79%)、尊敬できるか(78%)、オープンマインドであるか(61%)など、価値観や人間性を重要視しているのだ。※4)

「Tinder」は、ただ単に恋愛相手を探すアプリではなくなってきていると言える。

AIは"ウィングメイト"?
テクノロジーとデートの関係性

©Tinder

人々の出会い方にも大きな変化をもたらしているテクノロジー。以下の調査結果から分かるように、パンデミックを経て、「マッチングアプリ」は私たちに新しい出会いの場を提供してくれた。

・Tinderで出会った人と真剣交際をしたことがある:55%
・身近にTinderで出会ったカップルがいる:37% (※1)

しかし、Z世代は「テクノロジーは、ニーズを満たすものでなければ無駄である」と、考えており、AIがもたらしてくれる無限の可能性に期待しながらも、リアルさが消えてしまうことには否定的。

例えば、Z世代は、AIがプロフィールの作成を手伝ってくれることに満足している(34%)一方で、自動入力されたような信憑性に欠けるプロフィールにはあまり興味を示さない。(※4) 

Z世代にとって、AIはあくまで自分の恋愛をサポート・応援してくれる存在(=ウィングメイト)としての役割が強く、プロフィールを設定する際のハードルを越えるための手助けや、会話を弾ませるためのアイスブレーカーとして役立つとされる。

日本では「若者の恋愛離れ」が叫ばれるが、今回の調査結果を見ると、グローバルでは恋愛やデートの捉え方が変化していることは明らかだろう。

Z世代は社会に持続的な影響を与え、デートのあり方、さらには “人と人との繋がり” にも大きな変革をもたらすのではないだろうか?

※1 : 米国、英国、オーストラリア、カナダの、アクティブにデートをしている18~25歳の独身者4000人を対象に実施した調査。(2023年)
※3 : 米国、英国、カナダ、オーストラリアで、18~25歳の4000人を対象に実施した調査。(2023年)

※4 : 英国、米国、オーストラリアの18~24歳のTinderユーザーを対象とした、Tinderのアプリ内で実施した調査。(2022年)

Top image: © Tinder
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。