スクリーン疲れで「木工」の人気が上昇中

長時間のデジタル利用に疲れた人々が、木工などの手作業の趣味に関心を寄せている。

米国では木工教室の参加者も増加し、専門店によるワークショップが各地で開催されている。

スクリーン時間の増加と手作業の人気

スマートフォンやパソコンの利用時間が増えるなか、デジタル機器から離れて取り組める趣味への関心が高まっている。その代表例の一つが木工だ。

米国の木工用品販売大手であるWoodcraft Supply Corporationによると、近年は木工のワークショップや講座への参加希望者が増えているという。

デジタル利用時間の増加を背景に、手を使う作業で集中する時間を求める人が増えているとみられる。

デジタル利用の調査をまとめるDataReportalの報告では、米国の成人は1日に7時間以上をスクリーンに向かって過ごしているとされる。

こうした生活習慣の変化が、アナログな趣味への関心を後押ししている可能性がある。

木工教室の需要も拡大
インストラクターによる全国ツアーも

Woodcraftの教室プログラムでも、参加者数は近年大きく伸びている。同社によると、講座の受講者は数年間で43%増加したという。

同社は過去1年間で約3万件のクラスやセミナー、製品デモを開催しており、初心者から経験者まで幅広い参加者が集まっている。

実際の工具を使いながら作品を完成させる過程が、学習体験として人気を集めているようだ。

こうした需要を受け、Woodcraftは木工インストラクターのAlex Snodgrassと協力し、全米の店舗で講習ツアーを開催している。

「The Next Cut Tour 2026」と名付けられたイベントでは、バンドソー(帯のこぎり)の調整方法や加工技術などを学ぶセミナーが行われる。参加者は実際に工具を使いながら、小型の引き出し付きボックスなどの木工作品を制作する。

Snodgrassは35年以上の経験を持つ木工指導者で、バンドソー関連の技術開発でも特許を取得している人物として知られている。

“手で作る体験”への関心

木工の魅力としてしばしば挙げられるのが、作業の成果が目に見える形で残る点だ。

木材を加工しながら作品を完成させていくプロセスは、デジタル作業とは異なる集中体験を提供するといわれる。

スマートフォンやオンライン環境が日常生活の中心になった現在、こうした手作業の趣味は「スクリーンから離れる時間」として注目されている。木工教室の増加やイベント開催の広がりは、こうした関心の変化を示す動きの一つといえるだろう。

Top image: © Woodcraft Supply Corporation
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。