狂気のトレンド“Bonesmashing”──「顔を叩いて輪郭を変える」危険な美容トレンドに専門家が警鐘

SNS上で、顔を鈍器などで叩いて骨格を変えようとする「Bonesmashing」と呼ばれる行為が拡散し、専門家が危険性を指摘している。

この行為は、外見の魅力を高めることを目的とするオンライン文化「Looksmaxxing」の一部として広まりつつあるもので、顎のラインをシャープにするために自分の顔を叩く様子を撮影した動画が、TikTokやInstagramなどのSNSで投稿されている。

医師「医学的に根拠がなく危険」

米ニュージャージー州の口腔顎顔面外科医であるLee Kojanisは、この行為について「SNSが顔面外傷を美化する危険なトレンドだ」と警告する。

骨の形状を変える医療行為は、本来は画像診断や綿密な計画、無菌環境での手術などを伴う高度な医療手技によって行われる。

無計画に顔へ衝撃を与える行為は、見た目の改善につながる根拠がないばかりか、骨折や歯の損傷など深刻なリスクを伴うと指摘されている。

骨折や視覚障害などの可能性

繰り返し顔面に衝撃を与えると、顎骨や頬骨、眼窩周辺の骨折などが起こる可能性があり、場合によっては手術が必要になることもある。

また、顎関節の機能低下や噛み合わせの異常、歯根の損傷、神経障害、感染症などの問題が生じる恐れもある。

研究でも、オンラインで広がる自傷的な顔面外傷トレンドは深刻な事故につながる可能性があるとして警戒が示されている。

「顔はDIYで変えるものではない」

さらに専門家は、衝撃の強さや位置が一定でないため、骨の治癒が左右非対称になる可能性も高く、結果として顔のバランスが悪化する恐れがあると指摘する。

顎の形や顔の輪郭に悩みがある場合は、専門医に相談することが重要とされており、痛みや腫れ、しびれ、視力の変化、歯のぐらつきなどの症状がある場合は速やかな診察が必要と呼びかけられている。

Top image: © delihayat/iStock
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