朝6時から手ぶらで。「ピックルボール」常設コート、豊洲に誕生

ポップアップイベントでしか触れられなかったスポーツが、ついに「毎日通える場所」を手に入れました。TBSホールディングスと三井不動産が進めるピックルボール普及プロジェクト第6弾として、都内初の常設コートが2026年9月、豊洲にオープンしました。

33万人が追いかける
テニスでもバドミントンでもないスポーツ

都心の高層ビル群を背景にピックルボールをプレーする人々とコート
© 三井不動産株式会社

ピックルボールは、テニスとバドミントン、卓球を掛け合わせたようなアメリカ発祥のラケットスポーツです。コートはテニスの約4分の1と小さく、使うのは穴の空いたプラスチックボールと、パドルと呼ばれる板状のラケット。

ルールがシンプルで、運動経験を問わず数分で打ち合いが成立するのが最大の特徴です。

その手軽さが爆発的な広がりを生んでいます。ピックルボールワンの調査によると、日本国内の競技人口は2024年4月時点で約5,000人だったのが、2025年3月に約4.5万人、そして2026年3月には約33万人に到達。わずか1年で約7.3倍という、ちょっと信じがたい伸び方です。

ただ、これまで都内でプレーできる場所はポップアップイベントが中心でした。赤坂Sacas広場やMIYASHITA PARKなど、期間限定で現れては消える。「面白い、またやりたい」と思っても、次にいつどこでできるか分からない——そんな状態が続いていたわけです。

朝6時から手ぶらで。「ふらっと寄れる」設計の意味

今回オープンした豊洲の常設コート「PICKLEBALL PARK TOYOSU」は、その課題をかなり明確に潰しにきています。

屋外ハードコート4面、営業時間は朝6時から夜22時まで。ナイター照明も完備で、年中無休(荒天時を除く)。朝6時から9時は無人営業という割り切りも面白く、出勤前にひと汗かくランニングステーション的な使い方を想定しているのでしょう。

パドルやシューズのレンタルもあるので、手ぶらでふらっと立ち寄れます。最寄りの新豊洲駅から徒歩3分というアクセスも、仕事帰りの一戦を現実的にしてくれる距離感です。

「体験」を「習慣」に変える
都市の社交インフラ

三井不動産が運営する他のスポーツ施設(LaLa arena TOKYO-BAY、バスケ・アイススケートアカデミー)の様子
© 三井不動産株式会社

このプロジェクトが興味深いのは、単なるスポーツ施設の開業にとどまらない点です。

オープン当日には全日本学生ピックルボール連盟主催の「第1回全日本学生ピックルボール選手権大会」が開催。約130社が参加する企業対抗戦も進行中で、2026年11月には日本橋三井ホールで決勝大会が予定されています。

学生、ビジネスパーソン、週末プレーヤー。異なる層が同じコートを共有する設計は、スポーツ施設というより「都市の社交インフラ」と呼んだほうがしっくりきます。

ジムのランニングマシンに少し飽きてきた人、テニスは敷居が高いと感じていた人。33万人がすでに走り出しているこの波に、「毎日通える場所」ができたことで乗りやすくなったのは間違いありません。

仕事帰りの選択肢に「ピックルボール」が加わる日が、もうすぐそこまで来ています。

PICKLEBALL PARK TOYOSU

【オープン日】2026年9月9日(水)
【所在地】東京都江東区豊洲6丁目1-9 THE DOG PARK TOYOSU内
【営業時間】6:00〜22:00(6:00〜9:00は無人営業)
【定休日】年中無休(荒天時除く、12/30〜1/3休業)
【コート】屋外ハードコート4面(ナイター照明完備)
【レンタル】パドル・シューズあり
【アクセス】新豊洲駅(ゆりかもめ)徒歩3分/豊洲駅(有楽町線・ゆりかもめ)徒歩8分
【公式サイト】PICKLEBALL PARK TOYOSU

Top image: © 三井不動産株式会社
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