宇宙は「ラズベリー」の香り? 科学と調香で再現した“嗅ぐ宇宙体験”
宇宙の体験といえば、映像やプラネタリウム、あるいは書籍。つまり「目」か「頭」で味わうものでした。
でも、もし宇宙を「鼻」で感じられるとしたら? しかもその香りが、ラズベリーに似ているとしたら——ちょっと想像と違いませんか。
宇宙飛行士が嗅いだ「甘酸っぱく焦げた」正体
話の出発点は、宇宙飛行士たちの証言です。船外活動を終えて宇宙ステーションに戻ったとき、宇宙服やヘルメットからただよう独特の香りがあるといいます。
彼らはそれを「甘酸っぱく、どこか焦げたような香り」と表現しました。元JAXA宇宙飛行士の山崎直子さんにいたっては、「ラズベリーのような香り」と語っています。
この話、実は科学的な裏付けがあります。天の川銀河の中心部に広がる巨大な分子の雲(ガスや塵が集まった領域)から、「ギ酸エチル」という化学物質が確認されているのです。
ギ酸エチルは、地球上ではラズベリーやラム酒を思わせる甘い香りを持つ成分。つまり、銀河の中心には文字どおり「ベリーの香り」が漂っている——少なくとも、化学的にはそう言えるわけです。
科学のファクトを
「嗅げる体験」に変えた調香師

この宇宙飛行士の証言と銀河の化学データを出発点に、ひとつのアロマスプレーが生まれました。開発したのは、香料開発や空間演出を手がけるプロモツール株式会社。
調香を率いたのは、同社の香り技術研究所を率いる調香師・渡辺武志さんのチームです。JALや資生堂など、品質基準の高い企業にも香りを提供してきた実績を持つ会社が、「宇宙の香り」という壮大なテーマに挑んだ形です。
完成した「宇宙の香り® アロマスプレー」は、3段階で香りが変化する設計になっています。まずラズベリーやストロベリーを思わせるみずみずしい甘酸っぱさが立ち上がり、やがてローズとカシスの華やかさへ。最後にバニラの深い甘さが残ります。
宇宙体験施設や展示会で空間演出として使われてきたこの香りは、来場者から「持ち帰りたい」という声が相次ぎ、2026年6月に数量限定で商品化。初回分はわずか1週間で完売しました。
「空の先」を届ける売り場が選ばれた理由
追加生産を経て販売を続けるなか、新たな販路として加わったのがJALの公式ショッピングサイト「JALショッピング」です。運営元のJALUXが「香りで宇宙を体験する」というコンセプトに関心を寄せたことがきっかけでした。
空の旅の延長線上に、宇宙がある。そう考えると、飛行機に乗る人たちが集まるショッピングサイトは、この香りにとって最も自然な「居場所」なのかもしれません。
私たちは宇宙に行けなくても、宇宙飛行士が嗅いだ香りを自分の部屋で再現することはできる。視覚に頼らない宇宙体験は、想像力のスイッチとして意外なほど強力ではないでしょうか。
宇宙の香り® アロマスプレー
【内容量】50mL
【価格】2,750円(税込)
【サイズ】約直径3.5cm×高さ11.5cm
【成分】水・エタノール・溶剤・香料
【販売】JALショッピング、公式オンラインストア、L'esprit(レスプリ)






