宇宙最強クラスの「超巨大フレア」が観測。その威力は……
地球の全核兵器を、1秒に1000回、半日も使用できるほどのパワー……?
太陽に似たとある若い星で、超巨大フレアの発生が観測された。この現象は、地球のような惑星が誕生・進化する過程に大きな影響を与えるかもしれない。
この記事の要点
・太陽に似た若い星で、これまで観測された中で最も強力なフレアの一つが発生した
・フレアは地球の核兵器全体を1ミリ秒間に何度も爆発させるほどのエネルギーをもっている
・誕生直後の惑星は、このようなフレアによって大気圏が破壊される可能性がある
天文学者たちが、「HD 283572」と呼ばれる星から強力なフレアを検出し、そこからわずか数時間で100倍以上も明るくなる現象を目撃した。
「HD 283572」は、およそ400光年離れた場所にある、太陽より40%重い質量をもつ恒星。300万歳未満の若い星で、これは周囲に地球のような惑星が形成され始める時期に相当するそうだ。
スミソニアン天体物理観測所(SAO)の研究者たちが率いるこの発見は、ハワイ・マウナケアにあるサブミリ波アレイ(SMA)と呼ばれる最新鋭の望遠鏡を使用して行われたもの。
観察した研究者らは、当初は若い惑星の形成に伴って生じる微かなミリ波(またはラジオ波)を探していたのだが、その過程でフレアを偶然発見したのだそう。
生まれて間もない星から極端に明るいフレアが観測されるのは非常に珍しいケースで、チームは予想外の現象に相当驚いたという。
このようなフレアは通常、星の磁場が巻き上げられ、磁気エネルギーの増加した領域が発達するときに起こるらしく、蓄積された磁気エネルギーは最終的に放出され、星の表面を突き抜ける充電粒子の強烈な加速を引き起こすとのこと。
しかし、HD 283572のフレアのエネルギーを測定したところ、9時間のあいだに太陽に最も近い恒星の近傍で観測されたミリ波フレアと比較し、およそ100万倍ものエネルギーを放出したことが判明。これは、報告されている中で最も強力なフレアの一つとみなされている。
この噴火のエネルギーは、地球の全核兵器を約1ミリ秒ずつ、半日間も使用するに等しいほど巨大な出来事だという。
スミソニアン天体物理観測所(SAO)の研究者たちが率いたこの発見は、ハワイ・マウナケアにあるサブミリ波アレイ(SMA)と呼ばれる最新鋭の望遠鏡を使用して行われたもの。
チームは、フレアが若い星にとっていかに強力な出来事であったかを強調し、今後「HD 283572 」のフレア活動の頻度や他の星への影響を調査していくとのこと。
※本記事はGeneraitve AIを一部活用して制作をしております。