水星に「生命」が存在するかもしれない。NASAが支援するチームが新たな証拠を発見

最近、水星の極地にて氷河が発見され、「生命を維持できる」場所である可能性が報じられた。

これまで、水星は軌道が太陽に近すぎるため、生命が存続するのは難しいと考えられてきた。しかし、今回発見された氷河は、水ではなくでできており、そこには地球の環境に似た“居住可能なスペース”があるかもしれないのだという。

もし真実ならば、この発見は宇宙生物学に新たな境地を開くことになる。太陽系全体において、極限環境であっても生命が存在する可能性が浮上するのだ。また、銀河に散らばる水星と似た性質の惑星も、同じく居住可能なものと捉えられるかもしれない。

この氷河は、表面よりずっと深くの塩の流れに由来するもので、ただ小惑星の衝突によってのみ、表面に晒されるという。

地球において、塩分が多く乾燥した厳しい環境であっても、特殊な塩化物が微生物の生存環境を作るケースが確認されている(チリ・アタカマ砂漠等)。研究者たちは、水星の地下にも同様の環境が広がっていることに期待しているようだ。

宇宙に対する常識は、技術の進歩と弛まぬ努力によって日々塗り替えられていく。私たちも「当たり前」をアップデートしていく必要があるのかもしれない。

詳細は『The Planetary Science Journal』掲載の論文から。

Top image: © Claudio Caridi/Shutterstock.com
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