「オウムアムアは宇宙人がつくった」ハーバード大教授が主張

新型コロナウイルスの猛威で、もうその存在すら忘れられてしまったかもしれない。オウムアムア━━。2017年10月、人類史上初めて観測された恒星間天体だ。

太陽系の外からやってきた葉巻型のオウムアムアは、米航空宇宙局(NASA)によると長さおよそ400M、時速9万6000キロ近い速度で地球を通り過ぎていった。この未知なる物体を巡って、発見当初多くの研究論文が発表され、UFO説まで浮上したほど。が、2019年7月には自然物であると結論づけられた。

それに異論を唱えているのが米ハーバード大学教授物理学者のAbi Loeb氏。オウムアムアは「高度な地球外文明によって太陽系に送り込まれたエイリアンの探査機である可能性が高い」という持論をまとめた新著『Extraterrestrial: The First Sign of Intelligent Life Beyond Earth』を今月末にリリースする。

高密度の岩でできていて、金属を含む可能性もあるオウムアムア。当初は小惑星やその動きから彗星と見られてきたが、Loeb氏はこれを真っ向から否定。「地球外に知的生命体が存在することを示す最初の兆候」だと主張する。

小惑星や彗星にしては移動速度が速すぎ、軌道もおかしいこと。また、オウムアムア通過後に破片ガスの痕跡が一切ないことからも、別の銀河から放出されたスペース・デブリ(宇宙ゴミ)だとする見解を示している。

さて、当のオウムアムアだが、すでに太陽系を後にし、すでに地球上から観測することさえ難しいところまで去ってしまった。

いったい、アレはなんだったのか……?

Loeb氏の新著で、オウムアムアが3年ぶりに熱くなる!かも。

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