欧州が「巨大UFOキャッチャー」を宇宙へ打ち上げ!
環境問題というと森や海に関することが取り上げられることが多いが、近年では宇宙開発が活発化し、スペースデブリ(宇宙ゴミ)の問題も深刻化している。
地球上とは違い、簡単に除去することが難しいスペースデブリだが、ヨーロッパが共同で設立した欧州宇宙機関は、宇宙空間を清掃するというミッションを計画しているのだとか。
スイスのスタートアップ企業「ClearSpace」と協力して計画されているのは、まるで巨大UFOキャッチャーのような宇宙船を打ち上げて、スペースデブリを捕らえるというユニークなアイデア。
2025年に開始する予定の一回目のミッションでは、2013年に打ち上げられたESAのヴェガロケットから切り離された112kgのアダプターがターゲットとのこと。小規模人工衛星ほどの大きさがあるこの目標を、宇宙船に取り付けられた爪で捕獲し、軌道から外して大気圏に再突入させ焼失させるという計画らしい。
欧州宇宙機関の発表したレポートによると、約25000個に及ぶスペースデブリが宇宙を漂っているとのこと。
「ClearSpace」は公式サイトを通して「人間が作り出した宇宙ゴミを除去することは、明日の世代が宇宙からの恩恵を得ることを存続するために必要不可欠なことです」とコメントを残している。
Top image: © ClearSpace