欧州宇宙機関「身体障害者でも宇宙飛行士として応募可能に」
「欧州宇宙機関(ESA)」が11年ぶりに宇宙飛行士の採用活動を開始。今年からは多くの女性と身体障害者の採用を積極的におこなうことを発表した。
宇宙機関が身体障害者にすべての分野の申請を認めたのは、今回が初めてとのこと。
採用の方針を決めるにあたって、ESAは「国際パラリンピック委員会」と協力して分類リストを作成。
身体障害の特性やレベルを「赤色:現在ある仕事を実行することが難しい」「黄色:いくつかの調整または今後の技術革新次第で仕事が実行可能」「緑色:現在ある仕事を遂行可能」の三段階で分類しているという。
事務局長のヤン・ワーナー氏は今回の決定について「これまでよりも遠くまで行くためには、これまで以上に視野を広く構える必要がある」と語り、多様性の実現を重視する考えを示した。
とても厳しい募集条件と採用後のテストでも知られる宇宙飛行士への道のりが、依然厳しい道であることに変わりはない。
それでも、その門戸がより多くの人に開かれるのは、夢を叶えることが難しかった人々にとって嬉しいニュースであることに間違いないだろう。
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