次世代エンターテイメントはお寺の修行!? 泊まり込みの修行体験「テンプルステイ」が話題に

「お寺の修行」というと、どんなイメージを思い浮かべるだろう?朝早く起き、広大なお寺の掃除をし、1日中お経を読む・・・そんな厳しい印象があるのではないだろうか。

しかし、そんなお寺での修行がエンターテイメントとして注目を集めている。その名も「テンプルステイ」!
ホームステイのようにお寺に寝泊まりし、本物のお坊さんと一緒に修行を体験できるのだ。
なぜ今、お寺の修行が人気なのだろう?

temple-stay

仏教がビジネスに効く!?海外で注目される日本の伝統思想

実はこのテンプルステイ、日本だけでなく、海外からも大きな期待を寄せられている。

スティーブ・ジョブズが禅に傾倒していたことは有名な話。アップルを成功に導き、「シンプル・イズ・ベスト」を形にしたような素晴らしいプロダクトを次々と生み出した背景には、日本の仏教思想があると言われている。一時は本気で出家まで検討していたほどだという。

さらにGoogleでも、仏道修行の一環として行われる瞑想を元にした「マインドフルネス」というエクササイズが取り入れられている。ストレスを減らして人間関係を円滑にすることが、生産性の向上に繋がるのだ。
医療分野でもうつ病や不安症の治療としても研究がはじまっている。
日本の伝統思想の評価は、世界的にも急激な高まりを見せているのである。

temple-stay

見るだけじゃ物足りない!修行を体験して日本の精神を身につける

こうした背景もあり、神社仏閣は外国人観光客の大人気スポットとなっている。しかし、古い木造のお寺や枯山水のミニマルな石庭を愛でることはできても、実際に仏教の教えを体験することは難しい。

ところが、このテンプルステイでは、ホテルに宿泊する代わりにお寺に宿泊、本当のお坊さんと日常生活を共にすることができる。現役の住職に同席し、お遍路巡りや精進料理、護摩焚きを体験する。都会での生活から抜け出し、静かに心を落ち着かせることで、心の傷を癒し、悩みを解消することができるだろう。

お寺での修行は、実際のお坊さんが仏道を学ぶために行われているもの。これほど日本伝統思想を深く理解することは、他ではできない。見るだけではわからない、思想をまさに「体感」することができるのは、このテンプルステイだけなのだ。

temple-stay

1200年続くお寺の本場「四国」の伝統を守るために

このテンプルステイができる四国は、平安時代以来1200年もの長きにわたり、修行の地としての文化を育んできた。八十八箇所を巡るいわゆる「お遍路」は特に有名だが、「弘法も筆の誤り」ということわざにもなっている弘法大師空海もこの四国で修行を行ったと言われている。
このテンプルステイが広がれば、長久の歴史を持つ四国の地域振興にも役立ち、歴史と伝統を守ることにも繋がっていく。

インターネットとスマートフォンの発達によって、私たちは情報に溢れた暮らしを強いられている。そうした日常から一旦距離を取って、自然溢れる四国で静かに過ごしてみるのもいいのではないだろうか。

temple-stay

現在、このテンプルステイを広げるため、慶応義塾大学4年生の鈴木子音さんを中心に立ち上げられた「テンプルステイやったろうぜ委員会」が、READYFORでプロモーション動画作成のためのクラウドファンディングを行っている。
支援者には
実際にテンプルステイを行える引換券がもらえる他、企業向けに研修で使えるコースも用意されている。現地には行けないが応援したい人には、ステッカーや仏閣写真集データ、四国名産阿波和三盆がもらえるコースも。

日本の伝統をまさに体で学ぶこのテンプルステイ、ぜひとも体験して欲しい。

btn_readyfor_150423

関連する記事

日本にもたくさんの宿坊がありますが、韓国もなかなか。WEBサイト「Templestay」を覗いてみると、法住寺(Beopjusa)、仏国寺(Bulguks...
世界の有名IT企業などが導入したことで話題となっている「マインドフルネス」。現在、日本で開発が進められている「VR(バーチャルリアリティ)」と「ヨガ」の融...
「寺サウナ」は、“アウトドアの薪テントサウナ”と“お寺での瞑想”を掛け合わせることで、史上最高のマインドフルネス空間を実現するサウナイベント。
変化の激しい現代においてあらためて注目を集めているのが心とカラダをととのえる「マインドフルネス」という習慣。そんなマインドフルネスについて、その意味や語源...
シングルオリジンのカカオ豆とオーガニックのきび糖だけでつくる、Bean to Barチョコレートの専門店「ダンデライオン・チョコレート」が新たに開発したプ...
海外旅行を諦めるのはまだ早い。体験型オンライン旅行サービス「Travel At Home」なら、お家にいながら世界を旅できる。
今回紹介したいのは「お寺ステイ」が、岐阜県高山市にある高山善光寺と共同で行なったリノベーションプロジェクトです。
厳島神社、鳥取砂丘、出雲大社など、人生で一度は訪れてみたい観光スポットが「国立公園」の区域内に位置している中国地方、四国地方。日本を代表するような魅力的な...
「死の体験旅行」は、アメリカが発祥と言われているプログラム。体調が悪くなり、病院で検査を受け、病気を告知され、治療から緩和ケアへと移り、そして亡くなってい...
実はすぐそこまで来ている、宇宙旅行に行ける未来。現状、いつから行けるのか、いくらで行けるかについて解説していきます。
「アダストリア」が、選べるデザインが限られる人に向けた服を開発・販売するインクルーシブファッションサービス「Play fashion! for ALL」を...
京都の「ENSO ANGO」は内装テーマの異なる5棟が、徒歩圏内に分散しているちょっと変わった形態のホテル。モダンホテルなのに坐禅体験ができるのは注目ポイ...
アメリカ、フランス、中国など世界の12の国と地域の人々の間では、終息後に訪れたい旅行先として日本がもっとも人気だという。
全12回にわたってお届けしている、ちょっとディープな台湾ガイド。第8回は、言わずと知れた台湾一のパワースポット「龍山寺(ロンシャンスー)」について。
徳島県にある四国最古の禅寺、城満寺にて、奉納献花が行われた。海陽町の花材を使って、土地の龍神をモチーフにした石庭を造るという試みに込められた思いとは? 華...
愛媛県は、2017年3月に「四国一周1,000キロルート」を発表した。これは、四国を周遊するサイクリングロード。台湾が取り組んでいる、台湾島を一周する環島...
「Airbnb」が国内の人気旅行先を発表。長野県の「白馬村」や栃木県の「那須高原」、静岡県「熱海」や、千葉県の「茂原」など、新型コロナウイルス流行下ならで...
ここ10年でヨガは一般的になりましたが、最近は瞑想が注目されていますね。欧米でも、日本でも、多くの方々が瞑想を生活に取り入れていることはみなさんご存知だと...
世界190ヵ国に約6000万人のユーザーを有する人気の瞑想アプリ「Headspace」がNetflixにてオリジナルドラマ作品を配信すると発表。『ヘッドス...
ホテル「ハイアット」は瞑想アプリの「ヘッドスペース」とコラボレーションし、利用客と従業員に向けたマインドフルネスなサービスを提供する。仕事や旅行のスキマに...

おすすめ記事

埼玉県、名栗エリアの北欧文化を体験できる施設「Nolla naguri(ノーラ名栗)」が、グランピングエリア開業にともない2021年4月29日(木)にグラ...
米国にできた最新の「7-Eleven Evolution」で夢のような宿泊プランが企画中。快適なラウンジシートや「プレイステーション 5」が用意されている...
世界第5位のエネルギー消費国でありながら、原子力を除いたエネルギー自給率はたったの5%という日本。しかし、まだまだ活用されていない資源があるのを知っていま...
3月16日、軽井沢にほど近い御代田町に新たなラグジュアリーホテル「THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田」が開業。すでに予約を受付中。
福島県飯舘村は、東日本大震災で深刻な避難区域に指定され、2010年に6209人いた人口は41人になった。徐々に回復しているものの、全7校あった教育施設は移...
2016年1月、初めて日本を訪れたイギリス人シネマトグラファーChristoph Gelepさん。5日間の東京滞在、夢中でカメラを回し続けた彼の目に映る東...
NBAの「ロサンゼルス・レイカーズ」に所属している選手、アンソニー・デイビスが着用し話題となっていた「ナイキ」のサステイナブルな新作バスケットボールシュー...
米・ニューヨーク市の「ハドソン・リバー・パーク」と「ジャビッツ・センター」が増設されることが分かった。
桐はその性質から、古来より「木の女王」と呼ばれていました。ただ、現代では使われることも少なくなり、日常生活から遠のいていってしまった「桐」。防虫・防湿効果...
今月1日、「帝国ホテル東京」がホテル内での「サービスアパートメント」をローンチ。3月15日からの入居開始に先駆け、現在、予約を受付中だ。