日本の国立公園おさらい 中国地方、四国地方:人気観光スポットと一緒に巡ろう
厳島神社、鳥取砂丘、出雲大社など、人生で一度は訪れてみたい観光スポットが「国立公園」の区域内に位置している中国地方、四国地方。
日本を代表するような魅力的なスポットを巡りながら、旅をもっと充実させるために、美しい国立公園にも触れてみてはいかがでしょうか。
1.
いろいろな海岸地形に出会える
「山陰海岸国立公園」
(京都府、兵庫県、鳥取県)
鳥取県や兵庫県、京都府など、約75kmに渡る海岸部で指定されている「山陰海岸国立公園(さんいんかいがん・こくりつこうえん)」。やはり注目したいのは、東西16km、南北2.4kmに広がる鳥取砂丘。中国山地の岩石が風化して流れ出た砂が風によって吹き上げられて出来たもので、日本有数の観光スポットです。
砂丘以外にも、龍宮洞門や旭洞門、孔雀洞門といった、自然の力によって出来た洞穴や、渡り鳥の中継スポットになっている猫崎半島など、見どころの多いエリアになっています。
2.
美しい島と海
「瀬戸内海国立公園」
(大阪府、兵庫県、和歌山県、岡山県、広島県、
山口県、徳島県、香川県、愛媛県、福岡県、大分県)
日本の国立公園で最も広い面積をもち、1府10県(大阪府、兵庫県、和歌山県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、福岡県、大分県)をまたぐ、「瀬戸内海国立公園(せとないかい・こくりつこうえん)」。
“多島海景観”や “アーキペラゴ” と呼ばれる瀬戸内海に浮かぶ島々の眺めは、四季や朝夕などの時間帯によっても変化し、なかでも宮島の厳島神社は日本三景のひとつに認定されています。同神社と天然記念物の弥山原始林は、1996年に世界文化遺産にも登録されました。
また、愛媛県今治市から広島県尾道市まで島々をつなぐ「しまなみ海道」は、サイクリングやドライブルートとしても人気です。
3.
神話と大自然に触れる
「大山隠岐国立公園」
(鳥取県、島根県、岡山県)
鳥取県、島根県、岡山県の3県にまたがり、山岳地帯や海岸部、さらには隠岐諸島など、山も海もさまざまな景観を楽しめるのが「大山隠岐国立公園(だいせんおき・こくりつこうえん)」の魅力。
蒜山稜線部や三瓶山の山頂部、山麓部には草原があり、美しい緑を存分に感じることができるはず。蒜山地方の山焼きは毎春の恒例行事で、その様子は一見の価値ありです。
大山隠岐国立公園内でも特に代表的な観光地「出雲大社」は、古代出雲文化の中心で、今でもパワースポットとして高い人気を誇ります。近くには日御碕神社など、神話に関連した名所も多いので、徒歩やクルマでゆっくり周遊してみては?
4.
海岸の景色は圧巻!
「足摺宇和海国立公園」
(愛媛県、高知県)
愛媛県と高知県の四国南西部にかけて、海岸部と山々に囲まれている「足摺宇和海国立公園(あしずりうわかい・こくりつこうえん)」。高知県の天然記念物に指定されているシコロサンゴや、花の咲く時期にトンネルを作るヤブツバキといった、海と山の植物や生き物がとても豊かなエリア。
また、四国最南端に位置する「足摺岬」は、断崖絶壁から眺める太平洋と日本最大級の灯台がある人気のスポットです。遊歩道が整備されているので、気兼ねなく歩けるのもポイント。自然が作り出した白山洞門もオススメです。