日本の国立公園おさらい 東北地方:温泉、ハイキング、紅葉…癒しスポットを旅したい
日本の「国立公園」と聞いてもあまりピンと来ない人が多いかもしれませんが、全国で34ヶ所(2018年10月現在)あり、国土面積の5.8パーセントを占めているそうです。とくに東北地方の国立公園には、湯治場やハイキングコースなどの癒しスポットが多く、壮大な景色を前に、また明日から頑張れるパワーがもらえるはず。
1.
みちのくの癒しの湯治場
「十和田八幡平国立公園」
(青森県、秋田県、岩手県)
青森県、秋田県、岩手県をまたぎ、八甲田山や十和田湖、奥入瀬渓流などの山、湖、渓流で構成される「十和田八幡平国立公園(とわだはちまんたい・こくりつこうえん)」。
スキーはもちろん、キャンプやハイキングができるように整備されていて、自然を満喫できるスポットもたくさんあります。
この国立公園は、十和田八甲田地域と八幡平地域からなります。どちらも、豊かな自然に囲まれていますが、一番の魅力は多くの温泉に恵まれていること。とても良質な温泉が多く、十和田八甲田地域では酸ヶ湯や蔦温泉、八幡平地域では乳頭温泉がそれぞれ有名です。ハイキングで体を動かしたあとにお風呂で汗を流す、という黄金コースを満喫してみては?
2.
自然の恵みと厳しさを体感する
「三陸復興国立公園」
(青森県、岩手県、宮城県)
2011年の東日本大震災により被災した三陸地方の復興に貢献するため、2013年に指定された「三陸復興国立公園(さんりくふっこう・こくりつこうえん)」は、青森県、岩手県、宮城県の3県にまたがっています。
「海のアルプス」の異名を持ち、高さ50~200メートルに達する海食崖や砂浜も見られるリアス海岸が特徴的です。
公園が海岸沿いに指定されていることもあり、海鳥や海岸生物などが観察できるほか、気仙沼、釜石などの漁港から水揚げされた新鮮な海の幸を味わうこともできます。三陸復興国立公園は、食べて、観て、遊ぶ……さまざまな体験ができるエリアです。
3.
多くの登山者を魅了する
「磐梯朝日国立公園」
(山形県、福島県、新潟県)
飯豊連峰、磐梯山、猪苗代湖などを中心に、山形県、福島県、新潟県に広大なエリアを持つ「磐梯朝日国立公園(ばんだいあさひ・こくりつこうえん)」。首都圏からのアクセスも良好なので、スキー、温泉巡り、自然探索などを楽しみに多くの人が訪れています。
陸域では日本で2番目に大きい国立公園で、登山初心者からベテランまで楽しめる大小さまざまな山があることでも知られています。
山岳地帯から眺める美しい景観や、季節によって表情を変える森、色鮮やかなのお花畑など、まさに癒しのスポットがたくさんあるんです。
4.
美しい山々をハイキングで楽しむ
「尾瀬国立公園」
(福島県、栃木県、群馬県、新潟県)
至仏山、帝釈山、田代山などを含む山岳地域にある「尾瀬国立公園(おぜ・こくりつこうえん)」。福島県、栃木県、群馬県、新潟県に広がっていて、もともとは日光区立公園の一部として指定されていましたが、2007年に分割し、国立公園として指定されました。
尾瀬ヶ原地域のハイキングコースは、ハイカーたちが気兼ねなく歩けるように整備されています。また、尾瀬沼周辺にはイタチ科のオコジョが生息。運が良ければ観察できるかもしれません。ちなみにこのコースは、秋になるときれいな紅葉が楽しめるルートに様変わり。
山々に囲まれた地域なので、季節にあった服装と装備をしっかり用意しましょう。