日本の国立公園おさらい 関東地方:アクセスが良くて山の魅力も存分に味わえる!
関東地方にある「国立公園」の注目ポイントは、ずばり「山」です。
美しい山々を前に景観を楽しむも良し、ハイキングで汗を流すも良し。東京近郊にありながら、「山のおもしろさ」を思い切り体感できる関東地方の5つの国立公園を見ていきましょう。
1.
多彩な自然美と世界遺産を楽しみたい
「日光国立公園」
(群馬県、栃木県、福島県)
1934年、日本で最初に誕生した国立公園のひとつが「日光国立公園(にっこうこくりつこうえん)」。群馬県、栃木県、福島県の3県にまたがる広大な面積が特徴的です。
指定エリアの大半は山岳地で、北関東の最高峰である白根山(2,578m)や、男体山(2,486m)、現在も活発的な火山活動を行う那須岳(1,917m)などが有名です。
国立公園の入り口には二荒山神社や日光東照宮など、世界文化遺産に登録された社寺が立ち並んでいます。自然と調和する美しさに、きっと目を奪われるでしょう。
2.
夏は避暑地、冬はスキー
「上信越高原国立公園」
(群馬県、新潟県、長野県)
火山活動を行う浅間山(2,568m)や四阿山(2,354m)などの山岳と、広大な高原が特徴の「上信越高原国立公園(じょうしんえつこうげん・こくりつこうえん)」。群馬県、新潟県、長野県にまたがっていて、日本百名山に選ばれている名峰も多く、夏は避暑地として冬はスキー場としても人気です。
さらに、レトロな街並みが人気の四万温泉や、日本を代表する草津温泉、ニホンザルをひと目見ようと多くの外国人観光客が集まる地獄谷野猿公苑(スノーモンキー)など、豊富な温泉地にも注目したいところ。
「登山からの→温泉」というコースを満喫してみてください。
3.
美しい森と渓谷に癒される
「秩父多摩甲斐国立公園」
(東京都、埼玉県、山梨県、長野県)
東京都、埼玉県、山梨県、長野県の1都3県にまたがり、首都圏から最も近い国立公園に指定されているのが「秩父多摩甲斐国立公園(ちちぶたまかい・こくりつこうえん)」です。
交通の便が良く、関東圏以外からも多くの人が訪れる秩父エリアや多摩エリア、富士五湖エリアを含みます。国立公園内には、北奥仙丈岳や金峰山、雲取山など、標高2,000m級の高峰が連なるだけでなく、奥多摩や御岳昇仙峡といった渓流もあり、バラエティ豊かな景観が楽しめます。
ハイキング、キャンプ、釣りなど、アクティブに体を動かしたい人はもちろん、ドライブルートとして有名な大菩薩峠もあるので、クルマでの旅が好きな人にもおすすめです。
4.
独自の進化を遂げた海洋島
「小笠原国立公園」
(東京都)
2011年6月には世界自然遺産にも登録された、東京都の「小笠原国立公園(おがさわら・こくりつこうえん)」。
日本列島から約1,000km離れた島々で構成されていて、本土ではなかなか見ることができない希少な動植物にも出会うことができます。ミナミハンドウイルカやザトウクジラなどは、ルールさえ守ればホエールウォッチングも可能です。
標高463mの乳房山は、母島では最高峰の山であり、天気が良いときは属島の島々を眺めることができます。
5.
もっとも来訪者が多い
「富士箱根伊豆国立公園」
(東京都、神奈川県、山梨県、静岡県)
富士山を中心に、湖や高原、さらには温泉地としても有名な箱根、伊豆半島など、バラエティに富んだスポットが点在している「富士箱根伊豆国立公園(ふじはこねいず・こくりつこうえん)」。
その指定エリアは東京都、神奈川県、山梨県、静岡県にまたがりますが、やはり見どころは日本一の富士山とその周辺エリア。溶岩流の上にできた青木ヶ原樹海をはじめ、富士五湖や日本の滝100選にも選ばれた白糸の滝など、1日では到底周りきれないほどたくさんあります。
首都圏から近いこともあり、日本で一番来園者が多い国立公園です。