知っておきたい愛媛県「八幡浜」の人気スポット10選
四国・愛媛県の西端。佐田岬の付け根にある「八幡浜市(やわたはまし)」は、なんと言ってもみかんと魚の街。
収穫の時期の段々畑がオレンジに染まっていく様は圧巻ですし、四国有数の漁港では豊富な種類の魚が水揚げされます。まさに、山と海に囲まれた、自然豊かな街。
そんな八幡浜の、人気スポット10選をまとめてみました。
01.
八幡浜の玄関口
「みなっと」
「八幡浜みなっと」は、どーや市場やアゴラマルシェ、みなと交流館などの施設が集まった道の駅。
魚を食べたい、買いたいという人は、食堂や市場でその日に水揚げされた海の幸を堪能することができるし、アゴラマルシェには八幡浜の名物「みかん」を使ったお土産もたくさんあります。
芝生の広場や、海沿いのボードウォークも併設しているので、公園に遊びにいく感覚で気軽に遊びにくる地元の人が多いのも特徴的。揚げたての「じゃこ天」片手に、芝生にゴロンとしてみません?
02.
みかん好きにはたまらない
「アゴラマルシェ」
上でも登場した「アゴラマルシェ」ですが、もう少し詳しくご紹介。
新鮮な柑橘類や野菜の販売コーナーだけでなく、八幡浜の生産者たちが試行錯誤して生まれたみかんゼリーやマーマレードなどの加工品も魅力的です。とくにみかんジュースのコーナーは「日本で一番ラインナップが多いのでは?」と思うほど圧巻。定番から高級品まで、ぜひおみやげを悩んでみてください。
それ以外にも、愛媛の豊かな自然のなかで育った幻の豚「日野出豚」のお肉や、ご飯のお供として作られた「のっけごはん」も人気。
03.
地元の人も通って魚を買う
「どーや市場」
さて、「みなっと」内の施設をもう少しだけ見ていきます。「どーや市場」は、新鮮な海の幸を浜値で買うことができる、海産物の直売所です。
宇和海、瀬戸内海、太平洋などから揚がる魚が並び、魚種は200種以上とも言われています。季節の魚を求めて、毎日来る地元のお客さんも多いそうです。好みに合わせてその場でさばいてもらったり、料理法をアドバイスしてもらえるのも、嬉しいサービス。
「どーや、どーや」という、威勢のいいかけ声を聞きながら、水揚げされたばかりの魚を見にいってみてください。
04.
四国・中国エリアで黒湯
「みなと湯」
「八幡浜黒湯温泉 みなと湯」は、その名の通り黒湯(モール泉)が出る温泉です。八幡浜市役所の目の前にあるので、アクセスも良好です。
北海道や関東、九州ではよく湧き出るモール泉ですが、中国・四国地方ではとても珍しいのだとか。低刺激で肌に優しいので「美人の湯」とも言われています。中を見ると、大浴場、水風呂、サウナ、露天風呂があります。露天風呂も檜風呂と岩風呂の2つで、入れ替えシステム。
旅行中の疲れを癒すなら、まずは「みなと湯」でゆったりと。
05.
大正4年創業・八幡浜の銭湯
「大正湯」
お風呂つながりで、もうひとつ。八幡浜市にある唯一の銭湯「大正湯」。大正4年(1915年)創業で、その歴史は100年以上!
老朽化でしばらく休業していましたが、2016年に外装や内装をリニューアルして復活し、地元の人のコミュニティスペースとしても愛されています。土日の草野球帰りに立ち寄ったり、フェリー待ちの空き時間にサッパリしたり。
レトロポップに塗り直された外装は「かわいい」と若い人たちにも好評ですが、銭湯自体は薪で炊く本格スタイルで、昔ながらの銭湯ファンも満足させているんです。
06.
のんびり散歩が楽しい
「保内町」
2005年に八幡浜市と合併した旧 保内町(ほないちょう)は、かつて愛媛県で最初の銀行ができた地でもあり、文明開化のトップランナーだった名残を感じさせる街並みで、お散歩向き。
青石で造られた矢羽根積を見ながら歩く約400mの遊歩道「もっきんろーど」や、木造瓦葺き×洋風建築が目をひく「旧 白石和太郎洋館」は、のんびり巡りたいところ。
国の登録有形文化財にも指定されている「愛媛蚕種株式会社」は、現在も操業しながら歴史を伝える貴重な建物で、ドラマの撮影などに使われることもあるそうです。
07.
山と海を存分に味わう
「八幡浜サイクリングコース」
「みなっと」のWEBサイトに行くと、ロングロングコース(12.3km、260分)から、みなとまち周遊コース(4.2km、90分)まで、いくつかのポタリングマップが紹介されています。
川沿いや海沿いを走るルートもあれば、八幡浜のヒルクライムの聖地「出石寺」を目指す走りごたえのあるアップヒルコースもあります。
愛媛県と言えば、四国一周サイクリングルート設定にも積極的。県の南西部、佐田岬のほうまで走りに来た際は、八幡浜の街も周回してみては?
08.
みかん収穫アルバイターも集まる
「マンダリン」
廃校になった旧 舌田小学校の校舎を利活用して、みかんの里宿泊・合宿施設として生まれ変わったのが「マンダリン」です。
みかんの収穫期になるとたくさんのアルバイターが全国から集まってきて、ここに泊まるそうです。また、農業研修者として中長期で滞在する人(外国人も!)の受け皿にもなっています。
今後は、イベントでの活用や宿泊体験の場としても使用していくとのこと。季節に合わせて北海道、九州、四国など日本中を働きながら旅しているなら、みかん収穫期の拠点としてマンダリンは外せません。
09.
海に沈む夕陽がキレイ!
「諏訪崎」
八幡浜の中心地から海岸沿いを南に走っていくと見えてくるのが、諏訪崎。正式には「自然休養林諏訪崎」といって宇和海に伸びる3キロほどの小さな岬ですが、デートや散策、ハイキングに人気のスポットです。
岬の先に辿りつくまでの遊歩道には、ツツジやアジサイ、ツバキ、サルスベリなど、四季折々の花が咲き乱れます。
夕暮れの潮騒に耳をすませながら、海に沈んでいく太陽をぼんやり見つめるだけでも、旅行中の最高の思い出になりそうです。
10.
ゆったり島時間を味わうなら
「八幡浜大島」
「八幡浜大島」は、八幡浜港から定期船で22分ほどにある、市内唯一の離島。5つの島からなっていて現在の島民は230人ほどと、ゆったりとした時間が流れています。
食堂もなければコンビニもないし、信号や道路標識もありませんが、特別な青い海や、満点の星空は、極上の癒しになりそうです。ちなみに上の写真は「三王島と地大島を結ぶ路」で、自転車で走るのがオススメ。海の上を走っているように錯覚するかも。
2018年8月には、島のシンボルになる交流施設がオープン。