愛媛・八幡浜の老舗酒蔵が本気で作った極上の「みかんリキュール」

そのみかんリキュールを初めて飲んだのは、夏の夜のBBQのときでした。愛媛・八幡浜の宿泊施設「マンダリン」の校庭を借りて、名産の「日野出豚」をたらふく食べていたんです。

ビールにも飽きてきたし、そろそろ変化でもつけようかなって思ったタイミングで目に飛び込んできたのが、100%みかんリキュール「媛麗(ひめうらら)」。八幡浜に来たんだから試さないワケにはいかないでしょー! と飲みはじめてからはあっという間。

あまりの爽やかさと、香りの良さで、すっかり飲みすぎてしまったんです。

伝統の酒造×八幡浜みかん

「媛麗(ひめうらら)」を製造販売しているのは、創業102年の酒造「梅美人酒造」。港町として栄えた八幡浜にとっては、梅美人酒造の大きな煙突がランドマークのような存在だったそうです。

本来なら純米酒の話を深掘りしたほうがいいのかもしれませんが、やっぱりそこは「みかんのまち」。5代目の上田英樹さんに、みかんリキュールについて詳しく聞いてみました。

「家内の実家が、みかん農家なんですよ。質も味も、自分が信頼できる仕入れ先が身近にあったことがとても幸運だったと思います。ただ、味を決めるのはとても難しかったんです。みかんの旨味と香りを生かすために、色々なお酒で試作にチャレンジしました」

確かに、キンキンに冷やしたやつをストレートで飲んだんですが、みかんの風味がすごかったんです。

純米大吟醸「梅美人」の
生酒もちびちび

この日は、無ろ過で色味がほどよく残っている、純米大吟醸の生酒もいただきました。酒米には、愛媛県産の「しずく媛」を48%磨き込んで使用、仕込水も創業当時から変わらず、敷地内の「井戸水」から引き上げていることもこだわりのポイントだそうです。

「大量生産していた時代の名残りで、日本酒にあまりいいイメージを持ってない人も多いと思います。二日酔いするとか(笑)。でもここ数年、本物志向のお客様も増えてきていて、材料や手間にこだわっている地方蔵は徐々に復活してきています。利益だけを追求すると、うまくいかないですね」

「梅美人」を生んだ
大正蔵の見学も面白い

飲んで楽しいのはもちろん、登録有形文化財にもなっている梅美人酒造は、見学しても楽しめます。

冷蔵庫やクーラーがなかった時代の酒造りの話や、現役で稼働している最新タンクの話まで、今昔を聞き比べながら蔵めぐりができます(事前予約制)。

そして、とにかく蔵のなかは日本酒好きにはたまらないほど、いい匂い!甘くてまろやかで、ちょっと酔ってしまいそうな香りが包み込んでくれます。

こちらは、創業当時の接待に使われていたという和室。杜氏さんたちがおいしいお酒造りに励むかたわら、創業者の梅一さんは、今でいう営業的なお仕事を勢力的にこなしていたそうです。

今でもじっくり見学できるくらい、きれいに保存されているんです。

お酒好きも文化財好きも楽しめる、梅美人。ちなみに「嫁も美人」と評判です。

梅美人酒造本店

住所:愛媛県八幡浜市1557-2
TEL:0894-22-0312
営業時間:9:00〜17:00
定休日:日祝祭日

Photo by JAPAN LOCAL
取材協力:八幡浜市
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