旅行の前にチェックしておきたい愛媛県「八幡浜」5つの魅力
愛媛県にある八幡浜市を知ってますか? 「やわたはまし」と読みます。
立地と気候に恵まれるこの街は、愛媛県のなかでも有数の「みかんの生産量」を支える地域。山には段々畑が広がっていますが、実は魅力は陸だけにとどまらず、たくさんの魚類が水揚げされることでも有名です。ちなみに、海鮮が豊富な地域ならではの「ちゃんぽん」も独自のソウルフード文化として発展していて、「八幡浜ちゃんぽん」を取り扱うお店は40店舗以上もあるんだとか。人口3万5000人の街としては驚きの数。
そんな八幡浜の街を観光する前に、チェックしておいてほしい魅力を5つに絞って紹介します。
01.
みかん市場の
「プライスリーダー」
愛媛県は、全国でもトップクラスのみかんの産地。その中でも、県内のみかん生産額の約52%を担う八幡浜市は、量ではなく「みかんの質」で勝負。
海に囲まれているので、八幡浜のみかんは、空からの太陽、海から反射する太陽、段々畑から反射する太陽をいっぱいに浴びて育ちます。その3つの太陽に育てられたみかんは、2017年に過去最高価格を記録。
八幡浜の3大ブランド「日の丸みかん」「真穴みかん」「川上みかん」はその質の高さから、東京・大田市場の価格相場を決めるプライスリーダーでもあるんです。
02.
日本のライト兄弟
「二宮忠八」
八幡浜で生まれ育った二宮忠八は、1891年に日本で初めてゴム動力の「烏型模型飛行器」の飛翔実験に成功したんですが、実はそれ、ライト兄弟が有人飛行を成功させる12年も前のことなんです。21歳のとき、カラスが空を飛んでいる姿を見て「これだ!」と飛行原理を思いついた、と言われています。
有人飛行の成功はライト兄弟に先を越されてしまいましたが、自前の資金で研究を続けたことから、今では「日本の航空機の父」と呼ばれるほど。
03.
市民のソウルフード
「八幡浜ちゃんぽん」
八幡浜のソウルフード、ちゃんぽん。そう聞いて「ちゃんぽんといえば長崎じゃないの?」なんて思っていたんですが、八幡浜は本気でした。
「八幡浜ちゃんぽんプロジェクト」や「八幡浜ちゃんぽん振興条例」「八幡浜ちゃんぽん憲章」など、市民のソウルフードを全国へ羽ばたかせようとするプロジェクトがいくつも動いているんです。
特徴としては、鶏ガラやカツオ、昆布などでだしをとった黄金色のスープであっさり風味なこと。ひとくち食べれば、八幡浜市民のソウルを知れるかも。
→八幡浜ちゃんぽんの「御三家」を紹介している記事はコチラ。
04.
日本を代表する
「マウンテンバイクの聖地」
八幡浜市民スポーツパークMTB(マウンテンバイク)コースは、日本でも有数のMTBフィールド。JCF(日本自転車競技連盟)の公式認定コースで、これまで何度もオリンピック選手を選考する決戦レースが行われてきたため、MTBの聖地と呼ばれています。
コースは、初心者向けから上級者向けまでの3つ。レンタルできるバイクやヘルメット、洗車場、シャワーなどの設備も整っています。年中無休で、走行料や駐車料金が無料なところは嬉しいポイント。
05.
年間200種以上
「豊富な魚種の水揚げ量」
瀬戸内海と太平洋につながる「宇和海」に面している八幡浜。「みかんと漁業の町」といわれるほどに、漁業も盛んです。海底の魚を獲る底引き網漁(トロール)も活発で、八幡浜港に水揚げされる魚種は、年間200種類以上とも言われています。タイの養殖も盛んで、生産量日本一の愛媛県を支えています。
水揚げする魚種が多いということは、市場に流通させにくい「雑魚」も多いということ。雑魚48種を集めて「ZAKO48」と名付け、質は良いのに評価の低い雑魚をPRするプロジェクトも話題になりました。
八幡浜の魅力、いかがでしたか?
「みかんと魚」が中心ではありますが、そこから派生した食文化や、自然を生かしたアクティビティも盛んなんですよ。