まるでプリン!「元祖たまご酒」の意外な味にハマる

池波正太郎の時代劇ものを読んでいると、ちょいちょい登場するのが「たまご酒」。少し風が冷たくなってきたり、疲労回復が必要になると、江戸の庶民はこれを愛飲していたようだ。
風邪でも引かない限り(いや、引いたって)今じゃ出番がなさそうだけど、これは定番にしたい。いや、むしろ普段からでもいきたくなる。

“お酒”というより、
もはやスイーツ感覚

©2018 TABI LABO

本来たまご酒とは、砂糖を加えて溶いた卵に温めてアルコールを飛ばした日本酒を注いだもの。カラダの芯まで沁みわたる温かさで、思いの外すっきりした飲み口が身上だ。カプチーノのような泡立ちも悪くない。

それに引きかえ、この「元祖たまご酒」はドロッと濃厚。にごり酒のような舌触りも意外。特質すべきはその味わい。まるでカスタードプリンではないか!ドロッをジュルッ、いくらでもいけてしまうから怖い。

扱いとしては「リキュール」。ゆえにカクテルベースとしても活用できる。
牛乳で割るとほぼミルクシェイクだし、ジンジャーエールなど炭酸割りもいける(爽快さが加わり斬新)。あるいはシナモンで香りを演出したり、アイスに垂らすなんていうのもアリ。

母から子への“家庭の医学”的なイメージは、もはやそこになし。飲み方やアレンジを自在に楽しむ、新たなたまご酒とのつき合い方に出会えるはずだ。

元禄年間創業の仙台を代表する酒造メーカー<勝山酒造>でつくられているこの商品、代々受け継がれて生きた昔ながらの製法らしいが、材料は純米酒・鶏卵・砂糖のみのオーソドックスなスタイルだ。
ただし、アルコール度数は10度〜11度とそこそこ。するする飲めるからといっていい気でいると大変なことになってしまうのでご注意を!

オンラインショップから購入可能。一度でハマる人、多いんじゃないかな。

Top image: © 2018 TABI LABO
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。