たまごでもウサギでもない、イタリアの「イースター」の主役がこれ

今日、4月4日は「イースター」です。キリストの復活祭として、世界各地で多様なお祝いの仕方があるようで、お祝いのアイコンもイースターエッグやうさぎ型のチョコレートばかりではないようです。

たとえば、写真はイタリアのイースターに欠かせないお菓子「コロンバ」。じつはこれ、よ〜く見るとある生き物の形をしているのが分かりますか?

正解は、鳩(ハト)

ちょっと説明がないと見えてこないでしょうが、両サイドの楕円形が羽をイメージしていて、ちゃんと顔にはくちばしもあるパンケーキなんですよ。

では、なぜイタリアのイースターでは鳩が登場するのか?それはこんな言い伝えからのよう。

聖人の祈りから生まれた
キセキのお菓子

サン・コロンバーノという聖人がある国を訪問した際、ごうせいな料理でもてなされました。けれど、コロンバーノは肉を食べることを断ったそうです。もてなした側がひどく気分を害しているのを目にした聖人は、こう伝えたそうです。

「神の祝福を受けたあとの肉ならば食べることができる」と十字を切りました。すると、料理の一品だった「鳩のロースト」が、たちまち鳩の形をしたお菓子に変身したんだとか。

でそのコロンバですが、オレンジピールやドライフルーツ、小麦粉、砂糖をねった生地を発酵させて、鳩の形の型に入れてオーブンで焼き上げるというもの。つまり、ほとんどパンと一緒。

イタリア風にイースターをお祝いしてみてはいかがでしょう。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。