1980年代、イタリアの「甘い日常」。

南北に長いイタリアという国をひとくくりにすることはできませんが、得てして私たちの中にあるこの国のイメージは、どれもポジティブなものばかりでは?豊潤な食、歴史ある文化、人生の喜びを知る人々…。

50年以上に渡ってカメラを握り続けてきた、アメリカのベテラン写真家Charles H. Traub。長いキャリアでも氏の傑作と呼ばれる作品を紹介します。40年ちょっと前、そこには当たり前のように“スローライフ”が。

飾らない“贅沢な”日常

1980年代にイタリアをはじめ、ブラジル、ハイチ、モロッコを訪れたTraub。そのなかで自由気ままにゆったりと暮らす、イタリアの人々の生活を写し取った作品が「Dolce Vita(ドルチェ・ヴィータ)」です。

直訳すれば“甘い生活”、けれど彼の目に止まった日常は、より“good life, happy life”といった意訳がよく似合います。

Trab作品のごく一部。完全版は「Italy in the 1980s, Published by Damiani Editore」より。

Licensed material used with permission by Charles H. Traub, Stephen Kasher Gallery
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。