【閲覧注意】負傷した兵士たちの写真作品。戦争のリアルを直視できますか?

ここで紹介する写真は、戦争で傷付いたアメリカの兵士たちを写したものです。どれも衝撃的で、目を覆いたくなるような内容かもしれません。ですが、これが戦争の現実。撮影したカメラマンからのメッセージは、目を背けずに「直視すること」です。

“The Unknown Soldier”
(無名の兵士たち)

Nickimages © David Jay/David Jay Photography

写真で水中にいる彼はNicholas Vogt大尉。2011年アフガニスタン駐留中に戦闘で負傷し、両足を失いました。アメリカに帰還し、ウォルターリード米軍医療センターで療養中の彼を写真に収めたのが「The  Unknown Soldier」プロジェクトを手がけるカメラマンDavid Jay氏です。

「ナショナルパブリックラジオ(NPR)」によると、NYを拠点に活動するJay氏はもともと、『VOGUE』や『COSMOPOLIAN』などで活躍するファッションフォトグラファーでした。しかし、乳房切除痕の残る女性の肖像画シリーズを撮影したことで、彼のライフワークはファッションとはまったく別のものに。
「ファッションは美しく妖艶だが、すべて虚偽の世界だった」。以後、Jay氏の視点は“真実”に焦点をあてたものへと変わりました。

兵士の心を動かした
カメラマンの信念

Nick2images © David Jay/David Jay Photography

Jay氏はこの「The Unknown Soldier」プロジェクトを進めるにあたって、毎日のようにVogt大尉がいる病院に通い詰め、撮影の趣旨を何度も丁寧に説明したそうです。その甲斐あって、誰にも言えずにいた“心の葛藤”を作品に込めて欲しいと、自らの姿を撮影することを許可したと言います。

「手足を失ったとき、親友を失ったように思えたんだ。もちろん、今でも彼らと一緒にいたい。だけど、もう二度とそれは叶わないこと。その気持ちを再び奮い立たせ、残された体と命に感謝して“今”を生きている」

その後、Jay氏は約3年をかけて、イラク、アフガニスタンでの戦闘で負傷を負った兵士たちをカメラに収めていきました。

彼らの傷痕は
国民一人ひとりの傷痕

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「彼らの傷痕は、我らアメリカ国民一人ひとりが負っているのと同じ」

「写真を通して彼らを直視すること」それが、真に戦争を理解していくことの最初のステップになると、自身の信念を訴えるJay氏。
「The  Unknown Soldier」の作品の一部は現在、イラク、アフガニスタンでの戦闘を伝える貴重な資料として、米国議会図書館に保管されています。

DSC_6629images © David Jay/David Jay Photography

Reference:NPR
Licensed material used with permission by David Jay Photography