あなたは『戦争のつくりかた』を知っていますか?
世界的にも評価の高い、日本を代表する映像作家たちの手でつくられた“とあるアニメーション”が、いま大きな話題を呼んでいます。
作品に対しては、伊勢谷友介や松田美由紀などの著名人がコメントを寄せるなど、強い関心を示している模様。その映像がここで紹介する『戦争のつくりかた』です。
戦争・平和についての7分半
『戦争のつくりかた』は、2004年に発表された「りぼん・ぷろじぇくと」による絵本。東日本大震災をきっかけに発足したグループ・NOddINの働きかけで、このたび映像化が実現したのだそう。「日本(NIPPON)をひっくり返して見ること」を名前の由来とする彼らは、政府の原発や安全保障の政策に疑問を抱いた国内の映像作家やプロデューサー、アーティストで構成されています。
作品は、このようなメッセージでスタート。
この絵本は、2004年、日本が戦争へと近づいていくのではないかと気付いた人たちによって制作されたものです。この絵本をいま開くと、現在の日本や私たちの日常がその絵本に描かれている姿へと日々近づいているように思えます。
あなたは戦争がどういうものか知っていますか?おじいさんやおばあさんから、昔のことを聞いたことがあるかもしれません。学校の先生が戦争の話をしてくれたかもしれません。
私たちの国は70年近く前に「戦争しない」と決めました。だからあなたは戦争のために“何か”をしたことがありません。
でも、国の仕組みや決まりを少しづつ変えていけば、戦争しないと決めた国も、「戦争できる国」になります。
その間には、例えばこんなことが起こります。
私たちの国を守るだけだった自衛隊が、武器を持って、よその国に出かけるようになります。
「世界の平和を守るため」「戦争で困っている人々を助けるため」と言って。また、
「戦争のことは、ほんの何人かの政府の人で決めていい」という決まりを作り、
他の人には「戦争することにしたよ」と言います。
私たちの日常は
どのように変化する…?
…と、いよいよココから、私たちの普段の生活への影響が描かれていくことに。
「私たちはそれぞれにいろんな立場があります。でも、どんなに政治的な議論をしても、それぞれの解釈を持ってしても、『戦争をしてはならない』という想いだけは、誰もが疑いなくイエス!と言えるものであると思っています。この物語が、多くの人の心に触れ、平和の礎の一つになることを願って」
そのようなNOddINの“反戦”への願いが込められたアニメーション。ぜひ続きを以下でチェックし、「平和」についてあなたなりに考えてみては。
©『戦争のつくりかた』アニメーションプロジェクト