結婚直前、彼氏が事故で脳に障がいを。彼女がとった行動とは・・・
ペンシルベニア州に暮らすIanさんとLarissaさんMurphy夫妻。夫のIanさんは、交通事故の影響で脳に重い障がいを抱えています。この動画は、献身的に彼を支える妻Larissaさんの愛と信念の結晶として、全米で多くの人の共感を呼びました。
結婚直前の二人に
突然の悲劇が襲う
2005年、大学生の時に初めて出会った二人。恋に落ちるまで、時間はかかりませんでした。付き合い始めて10ヶ月後には、早くも結婚を約束するほどの関係に。子どもが生まれ家族となり、仲のいい友達と、いつも笑って人生を過ごしていくことを夢見ていたそうです。
でも、二人はまだ学生。両家の結婚の条件は、大学を卒業するまで待つこと。来たるべき門出の日のために、Ianさんは結婚指輪を探していました。
そんな幸せいっぱいな二人に、ある日、想像もしていなかったような出来事が。Ianさんが自動車事故に遭い、脳に損傷を追ってしまったのです。一命は取りとめたものの、彼には後遺症が残りました。車椅子での生活、日々の介護が必要になるとは、夢にも思っていなかった若い二人。
「あの事故の日も、彼は指輪を買うために、ピッツバーグまで働きに行っていたんです」
学生時代の彼の写真を眺めながら、事故当日の思い出を語るLarissaさん。
このままま彼の回復を待ち続けるべきなのか?心には葛藤があったはずです。悩み抜いた末に彼女が自分に出した答え。それは、Ianさんの実家に住み込み、彼を支え続けていくという決意でした。彼女の想いだけは、何ひとつ変わることはなかったのです。
7年越しの結婚式
そして、3年後…小さな奇跡が
話すことができなくても、Larissaさんが車椅子を押し、デートを重ねた二人。こうして2012年、友人と家族に囲まれて、二人は7年越しの結婚の日を迎えました。
それから3年、夫婦となった二人に小さな奇跡が起こりました。日に日に回復を見せるIanさんが、少しずつ会話を取り戻してきたのです。
「お互いの愛をただ信じてきただけ。だから、辛いことなんて、ほとんどなかったように思います」
事故からこれまでの日々を、たったひと言に集約させたLarissaさん。素敵なメッセージですね。
Reference:Ian & Larissa Murphy
Licensed material used with permission by Citygate Films