「結婚なんて意味がない」と思っていた私が、なぜか幸せな結婚生活8年目に。
「結婚」と聞くと、どのような印象を持ちますか?真っ白なドレス、神聖な教会、愛し合うふたりの前に立つ証人、ピシっと決まった花婿に可愛らしい花嫁…結婚式のイメージは湧くけれど、結婚は正直わからない。長く一緒にいればいるほど、すれ違いと妥協の連続では?男性に飽きられるのがこわいだけ。なんて人もいるのでは。
「YourTango」の女性ライター、Liz Pardue-Shultzさんが綴った自身の結婚についての経験談が、話題を集めています。以下に彼女のコラムを紹介します。
私はもともと、結婚なんて全然したくなかった。なんだかとても奇妙で前時代的な習慣だと思っていたから。愛はすごく流動的で形のないものなんだから、結婚なんかとは関係ないもの。心理学的にも生物学的にも結婚をしたほうがいいって裏付ける証拠もないし、書類にサインをして指輪をつけたり、そんな形式的なことだけで魂の結びつきが強まるなんて、信じるほうが無理ってもの。確かに私はずっとそう思っていた。
そんな私は、いま結婚して8年目。自分でも驚いているんだけど、とっても幸せなの。だからもしあなたが以前の私と同じように感じているとしたら、少しだけ私の話を聞いて欲しい。
大学卒業の直前に妊娠。
未婚のまま産んだの
あれは大学を卒業する2週間前だった。当時付き合っていた彼の子供がお腹にいるってわかったの。愛し合ってはいたけれど、結婚なんてまだこれっぽっちも考えていなかった。2人ともね。
2人で話し合って、「子供が欲しい」ということだけはわかったの。だから産むことに決めた。それからの1年半は嵐のようだったわ。おせっかいで保守的な親戚一同を説得しつつ、2人で引っ越しをして、子供を産んで、5つの仕事をして、また引っ越して、サブプライムローン問題とリーマン・ショックで不景気になって…。ただただ大変なことの連続だった。
結婚したのは
節税のためだった
そんな大変な状況の中でも、彼といるのは楽しかった。だからきっと、当分は一緒にいるだろうと思った。それで彼と話すうちに「そろそろ結婚しようか」ということになったの。理由は主に、節税だったけど。
一応は結婚式をして、誓いの言葉を交わしたわ。もし一緒にいて不幸せだと感じるようになったら、すぐに別れること…ってね。
一緒にいてくれることが
励みになった
当たり前だけど「それからずっと、幸せに暮らしましたとさ」なんてことにはならなかった。大変なこともたくさんあったわ。でも、この人が毎朝同じベッドで目覚めているってことは、私と一緒にいて幸せなんだ、だから一緒にいることを選んでくれているんだ…そう思うと、それがすごく励みになった。
結婚してから7年間も経つけど、私たちは深く愛し合っている。なんだかつまらないラブコメのセリフみたいだけど、本当なの。
結婚なんて非合理的
でも愛があれば…
正直に言うと、今でも自分が結婚したことが不思議で仕方ないの。予想外に子供ができて結婚するのって、とくに私たちみたいな若いカップルの場合はものすごく大変よ。今でも友達が結婚するって聞くたび、心の中では「なんで結婚なんかするの!?」って思う。
結婚なんて、非合理的よ。今でもそう思っている。それでも結婚式に出席するときは、花婿と花嫁を笑顔で祝福して、お祝いをするわ。なぜなら、この8年で学んだから。非合理的なことも、うまくいくことがある…そこに愛があればね。