あなたが知らない「しょうがのメリット」5つ
東西を問わず、しょうがは古くから薬用として珍重されてきました。一説によると、その薬効は400以上とも。ただ意外なことに、しょうがには秀でた栄養成分はないんだとか。それでも、特有の辛味やスパイス香が体を刺激すると…驚くような効果を発揮してくれることもあるんですよね。
たとえばこんな感じに。
01.
筋肉疲労には
湿布よりしょうが?
毎日しょうがを食べることが、運動によって生じる筋肉痛を和らげる働きがあると説く学者がいます。
米ジョージア大学のスポーツ科学部Patrick O'Connor博士は、鎮痛効果を高める可能性を特定するため、のべ74人の被験者を対象に11日間連続して臨床実験を行いました。毎日2グラムのしょうがを摂取して、筋トレに挑むというものです。
筋肉の炎症や可動域、疲労状況を逐一チェックしたところ、日常的に摂取している人たちは、筋肉の痛みを約25%軽減している事実が判明。
「Medical News Today」は、この研究内容に注目し、スポーツ後の積極的な摂取を呼びかけています。
02.
メタボのあなたに
コロンビア大学の栄養学研究チームが、2012年こんな発表をして話題となりました。「しょうがを食べることで体温上昇を促進させ、空腹感を減少させることにもつながる」というのです。
研究論文を要約すれば、体温低下により新陳代謝も落ちることで、消費エネルギーも少なくなる。これがカロリーを余分に体内に溜め込むメタボのメカニズム。そこで、体温をポカポカ温めるしょうがを摂取する。
体温が1度上がるだけで基礎代謝は約12%アップするそうです。要はこの野菜で体が温まり、代謝を促進させることでメタボに立ち向かおうというのがロジック。
03.
お肌のUV対策に
バンコク、チュラロンコン大学の臨床生化学研究チームが2013年に行った調査によると、しょうがには、紫外線の中でもUVB(紫外線B波)に関連するDNA損傷から肌を保護する、紫外線吸収能力があることが判明しました。
04.
「つわりを和らげる」
という声もあるが…
胸焼けや吐き気といった妊娠の初期症状、いわゆる“つわり”にも効く!という意見があります。
たとえば「Medical Daily」は、妊婦へのジンジャーティーやしょうがジャムの摂取を推奨する、アメリカ妊婦協会の見解を紹介。その一方で、「どうやら有効性は限定的なもので、一貫性に欠ける」とする研究者らの声も例に挙げ、科学的根拠とは別の視座で「つわりにしょうが」を紹介していました。
05.
二日酔いにも。
胃腸の働きや消化を助けることは、よく耳にする話。では、体内に摂り入れられたしょうがが、どう働きかけるのでしょう?
インドの医学大学による研究では、辛味成分ジンゲロンの刺激が胃液の分泌を促し、消化をよくしているんだそう。
また、二日酔いで気分最悪な朝には、すりおろしたしょうがを加えたジンジャーティーをすすめています。二日酔いの翌日は、アルコールの影響で体温が極端に低下。体を温かくし吐き気を抑えるばかりか、弱った胃腸の炎症も抑えることができたそうです。
Reference: Medical News Today , Medical Daily