人間の利益のためにスキーリゾートをつくるのか、動物の命や先住民の聖域を守るために自然を保護するのか。25年も続く闘いの記録

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 そこは、
野生動物の世界

カナダのブリティッシュ・コロンビア州パーセル山脈にあるジャンボ・バレー。
ここは野生生物の回廊(コリドー)として、世界的に重要な場所。北米ではたった2箇所しかない、グリズリーベアがアメリカとカナダを自由に行き交える地のひとつだからだ。この地が無くなることは、彼らの子孫存続に多大な影響を及ぼす可能性がある。

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手つかずの大自然が残るこのエリアは、人間にとっても大切な場所でもある。バックカントリー・スキーやスノーボードのフィールドとして、またファーストネーションズ(先住民)の聖域として、名前を聞いたことがある人もいるかもしれない。

バックカントリー・スキー/スノーボード整備されたゲレンデではなく、自然のままの雪山を登り、自己責任でルートを確認しながら山の斜面を滑り下りるスポーツのこと。

 スキーリゾートの建設か、
かけがえのない大自然を守るか

このジャンボ・バレーにスキーリゾートの建設計画が立ち上がり、1993年にカナダ政府はこれを承認。政府のサポートを得た開発側は、四季を通じてアウトドアが楽しめる、北米有数の大規模なリゾート地になると息巻いた。

一方、反対の声も。ファーストネーションズやスノーボーダー、スキーヤー、そしてグリズリーベアの保護活動家などが中心となった抗議活動は、政府や開発事業者を相手に25年近くも続いている。

正義はどちらにあるのか?
それは誰にもわからない

一見、開発推進派が絶対的な悪に見える、この構図。とはいえ、リゾート化するメリットもなくはない。例えば、建設および施設維持にともなう雇用創出が挙げられる。観光地として成功すれば、多くの客がやってくることで経済も豊かになる。新しい働き手も集まり、地域の活性化につながる可能性はあるだろう。

別の視点で見てみよう。じつは、この地域にはすでにリゾート施設が「5つ」もある。手つかずの自然を切り崩し、グリズリーベアやオオカミなど希少な野生生物の生態系に影響を与えてまで、新たにリゾートを開発するのは正しいことなのか?  一度でも手をつけてしまった自然は、もう元には戻らない。太古から続く、本当の意味での「自然」ではなくなってしまう。

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サーファーなら海を、フライフィッシャーなら渓流を守りたいと思うのは当然だ。ジャンボ・バレーが、バックカントリー・スキーを愛する人にとって、決して失いたくない場所であることは想像に難くない。

ジャンボ・バレーが揺さぶる
あなたの「価値観」

決着のつかないこの闘いを記録した映画『Jumbo Wild』が、12月12日から公開されている。制作はアウトドアメーカーのパタゴニアだ。

ジャンボ・バレーを「自分が守りたい場所」に置き換えてみてほしい。きっとこの問題に対して、何か思うことがあるはずだ。

『Jumbo Wild』のフルサイズムービーは
コチラ

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