この絵が何に見えますか?もしも、◯◯が見えたら・・・
白と黒だけで表現されたこの一枚の絵、あなたには何に見えるでしょう?絵の中に潜むあるモノを見つけ出してしまった人。ひょっとしたら、アナタには“見えないものが見えて”しまっているのかも。
【問題】
この絵が何に見えますか?
まずは、この絵をよ〜く見てください。
スマホを近づけたり、遠ざけたりしながら。
白と黒だけの斑点模様から、何が見えてきますか?
おっと、スクロールし過ぎにはご注意!
答えが見えてしまうから。
ただのシミ?
もしかしたら、それ以上の何かが…。
【答え】
隠れていたのは…
そう、赤ちゃん
この絵の正体は、パズルをしている赤ちゃん。写真の露出を上げてコントラストを付け、モノクロで現したものでした。
このインクの染みのような模様から、すんなりと赤ちゃんをイメージすることができた人は、「幻覚症状や精神に異常をきたす初期段階かもしれない」。ケンブリッジ大学とカーディフ大学の神経科学者らによる、合同研究で明らかになった結果です。
この調査を大きく報じた「Metro」によると、精神疾患のある患者とそうでない人合計18人にそれぞれ絵を見せ、認識度を比較。その結果、精神に何らかの異常をきたしている人ほど、絵の中の赤ちゃんを識別することができたそう。
予測能力に長けている反面、
幻覚まで見えてしまう?
ただし、科学者に言わせると、この絵が赤ちゃんに見えることはいいことなんだそう。研究を指揮した、ケンブリッジ大学の神経科学者Paul Fletcher教授のコメントを「News.com.au」が伝えています。
「予測する脳を持つことは、実に便利なこと。というのも、実際に起こることや体験することを予め捉えて、現実とのギャップを埋めようとしているからです。ただし、これは同時に幻覚症状の定義でもあって、実際には存在しないものが見えるという前兆でもあります」
近年、精神疾患や幻覚症状を患っている人でなくても、科学的に証明がつかない視覚体験をすることが明らかになってきたそう。「視覚はとても建設的なプロセスだ」と語るのは、カーディフ大学の心理学者Christoph Teufel博士。見たものが全て、それが脳に記憶されていくというのが博士の視点。見える人には見える。見えない人には見えない、ということなのでしょうが…。
はたして、この絵の中の赤ちゃん、結局のところ見えてしまっていいの?悪いの?