「おしりがはみ出てる人」が、バスに出現。ちゃんとした理由があった!

シカゴ市内を走る1台の市営バス。外は厚めのコートにマフラーが必要な寒さ。それなのに車内の乗客たちは、なぜかみんな半分お尻がはみ出たローライズ姿。なんか、ちょっとヘンな光景…。もちろん、そこには深〜い訳があるんです。

市営バスの乗客全員が
半ケツ状態って!?

言うまでもなく、バスの乗客全員がローライズや腰ばきをするような若者たちばかりで、半ケツしちゃっている訳ではありません。誰が座ったって、きちんと半ケツ状態になるようになっているんですから。この目のやり場に困ってしまう絶妙な場所に設置された半ケツは、車内広告なんです。

後ろの人からチラ見されたら恥ずかしい?いえいえ、むしろ目的はガン見してもらうこと。

ガン見しても怒られない
乗客を釘付けにしたいお尻

本題に入る前にもうちょっとだけ、この秀逸な半ケツ(広告)を堪能しましょう。

それにしても、誰が腰掛けても、ちょうどいい感じに半ケツしちゃうあたり、よく計算されていますよね。上からコートを羽織っていようがお構いなし!おじいちゃんだって、ご覧のとおりプリッ。

結腸がん検診の
周知キャンペーンだった

では、この広告が何を意味しているのか。手がかりは、お尻の上に書かれたこのメッセージにあります。意訳すればこういう感じに。

「誰だって、こんなお尻見たくない。唯一、医者を除いては」

続く文章によれば、結腸がん(および大腸がん)は2番目に死に至らしめる恐ろしいがん。けれども、早期に発見できさえすれば、最も治療がしやすいものである。そう、つまりこれは結腸がん、大腸がん検診を人々に呼びかけるための、キャンペーン広告なんです。

早期の結腸がん、大腸がんの場合、自覚症状はほとんどないんだそう。だからこそ、誰もがついつい目にしてしまいそうなユーモア溢れる方法で、がん基金「Meredith's Miracles」は検診を呼びかけようと試みたんでしょうね。

こうしたウィットに富んだ車内広告に、日本がもっと寛容だったなら…なんて、思わず考えてしまいますよね。

Licensed material used with permission by FCB CHICAGO
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。