ポートランドの「コインランドリー」は人々が集まるコミュニティの場だった

時代が変わっても、そこだけ時が止まっているかのような場所があります。たとえばコインランドリー。一度でも利用したことのある人ならば、あの狭小空間で洗濯機や乾燥機が回る間、暇をつぶす方法に頭を悩ませたこともあるはず。

ここに紹介するのは、米西海岸ポートランドのコインランドリーのお話。全米一人と環境に優しい街ならではの工夫がありました。

洗濯中はカフェでまったり。
クラフトビールも楽しめる!

ポートランドの「コインランドリー」ポートランドの「コインランドリー」

まずは、これらの写真を見てどう思います?一見すればカフェそのもの。ソファやテーブル席で、利用者たちは思い思いにくつろぎ時間を過ごしています。そうそう、無料のWi-Fiだって使えるんです。でも、これがポートランドスタイルのコインランドリー。写真のなかの人々の、一番の目的は「洗濯」をすること。いや、もしかしたらそれすらも目的ではないのかも。

日本のコインランドリーは、どちらかといえば生活感がどっと出た作業場的な印象があるかもしれません。だって、目的は衣類を洗濯することにある訳だから。

では、もう一度ポートランドのそれを見てください。ノートPCを開いたり、カップルで談笑したり、目的の洗濯をしている間もこの空間を有効利用することができる。そこに大きな差が生まれていることが、たった2枚の写真から読み取れるのでは?

コミュニティの場として
機能するランドリーを

ポートランドの「コインランドリー」

2014年3月にオープンした「Spin Laundry Lounge(Spin)」は洗えて、飲めて、くつろげる、環境にやさしくソーシャルなランドリーです。彼女がオーナーのモーガン・ゲイリーさん。大学生時代にこのランドリーをコミュニティの場とするアイデアを思いつき、いまの時代に即した環境に負担をかけず、持続可能なコインランドリーのあり方を研究したんだそう。

卒業後に念願叶ってオープンしたこの場所、低エネルギーで環境に優しく、かつ人々が気軽に集えるソーシャルコミュニティ空間として、まったく新しいコンセプトでランドリーの価値を提供しています。この、環境への配慮が、いかにもポートランドらしいところ。

テーマは
「持続性」と「コミュニティ」

ポートランドの「コインランドリー」

天井が高く、四方に窓を配した明るく開放的な空間。日本のコインランドリーとは、当然規模が違いますが、中身も一味違います。

ポートランドの「コインランドリー」

たとえばこちらの洗濯機、モーガンさんが徹底的に調査したうえで、世界で最もエネルギー効率に優れていると判断したエレクトロラックス製の導入を決定。二酸化炭素排出量を減らし、使用する水も少なくて済むものなんだそう。さらに、彼女の想いは、洗濯用洗剤にも。

環境に優しい製品のみを
「Soap Shop」で取り揃え、
低刺激の洗剤をタダで提供

ポートランドの「コインランドリー」ポートランドの「コインランドリー」

「Spin」では、環境に配慮したナチュラルで無香料の衣類用洗剤を、利用客に一部無料で提供しています。また、併設する「Soap Shop」では、衣類に合わせた環境に優しい洗剤や無塩素漂白剤を購入することも可能だそう。こうしたメッセージを目にして、利用客もおのずとナチュラル志向の強い衣類用洗剤を持ってやってくるようになったんだとか(洗剤の持ち込みは可)。

独自ブレンドコーヒーに
クラフトビール。22時以降は
ハッピーアワーも!

ポートランドの「コインランドリー」ポートランドの「コインランドリー」

さて、洗濯を待っている時間をいかにして過ごすかーー。ここならではの魅力を発見。オリジナルブレンドのコーヒーからポートランドの美味しいクラフトビールやワイン。ランドリーにいながらにしてカフェ気分が楽しめるって、これはナイス!さらには地元の有機野菜を使ったサラダにパニーニなど、ドリンク以外のメニューも充実。
ちなみに、22時から0時のランドリー利用が減る時間帯に「ハッピーアワー」を設け、ビールとワインを1ドルOFFに。ドリンクだけじゃありません、本来の目的である洗濯にも特典あり。この時間から乾燥機も無料となるんだそう。

ポートランドの「コインランドリー」

「Spin」オリジナルブレンドのコーヒー。

ポートランドの「コインランドリー」

ノベルティの洗濯バッグもおしゃれ。

ポートランドの「コインランドリー」

一人暮らしのワンルームでも洗濯機があったりして、実際日本ではコインランドリーを使用する機会が減ってきているかもしれません。けれど、こうしたカフェやライフスタイルを提案するセレクトショップが併設されているコインランドリーが日本にも増えたら、もっと気軽に立ち寄れて、人々が集うコミュニティ空間になれそうな気がしませんか?

Licensed material used with permission by Spin Laundry Lounge
もう、ありきたりなランドリーはいらない。こう断言するのも、いま世界規模で洗濯をするための空間が、新たなコミュニティスペースへと変わろうとしているからです。...
ニューヨークのユニークなコミュニティの溜まり場といえば、コインランドリーだ。高級コンドミニアムやマンションは別として、自宅に洗濯機がないので週に一度ご近所...
今回は「Licue&Sneakers」。水洗い+手洗いで、大事なスニーカーを蘇らせてくれるコインランドリーが渋谷PARCOにあるって知ってた?
乾燥機には真空ポンプが内蔵されていて、それが本体の中を減圧する仕組み。すると水分は100度に満たずとも蒸発するので、たった15分で洋服を乾かすことが可能に...
海藻に特化したブランド「SEASON」が手掛ける「三陸海藻バター」。調味料ならぬ「風味料」として、いま注目のバターです。
緑色の地にドロップの図柄の缶で知られる「サクマドロップス」のデザインが“缶”燥機になってしまった「フレディ サクマドロップス」が現在発売中。
「Sous La Vie」は、ホームレスになってしまった人にも美味しくご飯を食べて欲しいという思いから考案された製品です。
ポートランドに「Portland Chinatown Museum(ポートランド・チャイナタウン・ミュージアム)」がオープン。この博物館では、文字通りチャ...
2013年にポートランドで始まった、100%プラトニックな添い寝ビジネス『Cuddle Up To Me』。このアイデアが生まれたきっかけは、設立者の壮絶...
ホテルやホステルを、ただ泊まるためだけの場所としてではなく、人を繋ぐコミュニティの中心として考えること自体は、決して新しくはない。そういった新しいコミュニ...
「土屋鞄製造所」から、初となるインテリアシリーズが登場。ナチュラルな風合いのヌメ革で仕上がった暮らしに彩りを添えるアイテムを紹介。
11月22日、洗濯代行・コインランドリーサービス「WASH&FOLD」を運営する「株式会社アピッシュ」は新ブランド「Licue & Sneakers」を新...
日本でも盛り上がりを見せるクラフトビール。実はこれ、もともとアメリカからスタートしたムーブメントなんです。大手ビールメーカーの作る大量生産のビールに満足で...
ポートランドを実際に訪れたことがなくとも、「DIY」のイメージを持っている人は多いはず。でも、たかだか人口61万人程度のこの街に、約70軒ものブリュワリー...
自由と自然が共存する「バラの都市」。毎週500人が移住する住みたい街全米No.1。DIYでクリエイティブ。サードウェーブコーヒー。etc...さまざまなキ...
ストリートアーティストPBOYさんは、個人間での送金がラクになるというビットコインの特徴を自身の作品に取りこんでいる。
インテリアショップ「Francfranc(フランフラン)」が、「Ubereats(ウーバーイーツ)」に登場。先月25日よりスタートし、来年3月31日まで実...
木の糸から生まれた自然由来のマスク「サステイナブル・ナノ木糸(MOKUITO)マスク」が登場。医療用レベルの性能を備え、サステイナブルな背景ももつ話題のア...
アフリカにある自転車式洗濯機。元は、当時大学生だった男性が卒業制作でつくったものだった!
重厚感や軽快感がうまくミックスされたこの建物。実はこれ、ベトナムのハナム省にあるコミュニティセンターです。この地域の工事現場から出された、行き場のない廃棄...
以前、ビル・ゲイツが排泄物からつくった「水」を飲む動画を公開し話題になりました。様々なリサイクル事業が技術的に進歩している証拠でもありますが、その他にも汚...
クリーニングやコインランドリーにいかずとも、おうちのシャワーだけで布団に蓄積する、汚れやダニや花粉をさっと洗い流せる「ふとん」が誕生。
「Recamp」はキャンプ場をサテライトオフィスにする企画「office to go」を立案。その一環として、現在キャンプ場でのテレワークが500円で可能に!
アメリカで住みたい街No.1に選ばれて以来、多くの人を魅了してきたポートランド。DIYにスローライフなど彼ら独自のライフスタイルの中から生まれた文化は数多...