写真のなかから「匂い」や「音」が・・・リアルすぎてたまらないフードフォト
えっ、写真なのに一部だけが不自然に動いてる。
誰もが「美味しい!」と思える料理写真の表現方法が、新しい時代に突入していることをその目で体感してみませんか?画像の一部だけを無限にループさせる、「シネマグラフ」の世界。思わずお腹が鳴っちゃうかも。
シズル感たっぷりの
おいしい“動く”写真
ふっくら重ねたパンケーキの上から、たっぷりかけたメープルシロップがぽたぽたとしたたり落ちる。まるで目の前に本物の料理があるかのような錯覚に陥りませんか?
静止画のなかの一部だけが永遠と動く、この不思議な画像。アニメーションやgif画像はこれまでにもありましたが、一部分だけに動きを与える斬新な技法。これがシネマグラフです。
思わず手がのびる注ぎたての泡立ち
もともとは、ニューヨークで活躍するフォトグラファーらが2011年ごろより、ファッションフォトの幅を広げるテクニックのひとつとして、洋服の裾や髪の毛を風になびかせる技法としたのがオリジナルと言われています。
このシネマグラフを料理撮影に用いたのがロシア人フォトユニット「Kitchen Ghost」のふたり(Daria Khoroshavina氏とOlga Kolesnikova氏)。一皿の料理ができあがるまでの調理の工程が分かりやすい!シネマグラフを使えば、レシピに目を通す必要さえなくなるかも!?
視覚で体感する
フレンチトーストの作り方
たとえば、シネマトグラフを用いた「フレンチトースト」の作り方を見てみましょう。目の前で実際に誰かに作ってもらっているような新鮮な感覚。
まずは、ボールに卵を割りいれて、
砂糖を加えてよく混ぜ合わせる。どうです、このリアルな手の動き。
パンに卵をたっぷり染み込ませる。このしたたる感じがよく再現されています。
フライパンでこんがり焼いて、完成!
ぷるんぷるんの卵の質感、ホイッパーでシャカシャカ泡立てる音、こんがり焼きあがった匂い。するはずもない「音」や「匂い」が、画像を通して不思議と漂ってくる気がしませんか?