米粒大のスシを握れ・・・倉敷中央病院の驚くべき「研修医実技トライアウト」とは!?

東京ビッグサイトに次々と集まる、スーツ姿の医学生たち。そこで行われるのは、岡山県にある倉敷中央病院による、世界でも類を見ない過酷な「実技トライアウト」だった!

MISSION.01
「5mmの折り鶴をつくれ」

課題が発表された瞬間、どよめく室内。戸惑うのは研修医を志望する医学生たち。

「やばいって思いました」。

何も聞かされていなかった医学生にとっては、確かに驚き以外の何ものでもない。苦闘の果てになんとか「折り鶴」を攻略した彼らの前に、新たな課題が提示される。

MISSION.02
「バラバラの昆虫を治せ」

配られた袋の中に入っていたのは、バラバラにされたタマムシ。瞬間接着剤とピンセットを使って、元の姿に戻さなくてはならない。昆虫の体のパーツは、小さく繊細。もちろん、容易な作業ではない。

そして最後は…

MISSION.03
「米粒大の寿司を握れ」

シャリの大きさ、わずかに米一粒。メスを使ってネタを切り取り、ピンセットと指で握り寿司を作り上げる。

たったひとつの米粒に、海苔を巻き、ネタを乗せ、軍艦巻きを作る。

「技術力、集中力、忍耐力」
医師に必要なものとは

研修医志望者向けの合同説明会で行われたこのイベントは、実技試験の導入を検討している倉敷中央病院が、そのトライアウトとして実施したもの。

一見医療とは関係ないように思えるが、筆記試験だけでは見えない集中力や冷静さを図る目的があり、実際に「折り鶴」は、初期研修医採用試験に取り上げられたとか。その出来栄えを評価するだけではなく、作る過程や、面接で医学生とコミュニケーションをするツールとして活用されているそうだ。

動画最後に表示される未来のドクターに向けた一言に、そのコンセプトが明示されている。

「命はその手にかかっている」。

Licensed material used with permission by 倉敷中央病院
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。