「畑」から「病院」まで併設された、生態系が完結するビル
エコシステムがすべて建物内で完結するという、ニューヨークを舞台に構想された近未来的な摩天楼アイデアをご紹介。
ミラノとニューヨークを拠点に活動するデザイン事務所「Lissoni & Partners」が手がけたこの建物。
デザインするにあたって参考にしたのは「木」だとか。
それも見た目だけでなく、木を中心に展開される自然界の“完全なる生態系”をも再現しようと試みているというから驚きだ。
たしかに、設置される施設をみてみると、人間が生きていくうえで必要なものがすべてこのビル内で供給することが可能そうだ。
電力は風力発電と太陽光を使って生成され、水は雨水を再生して作られ、食べ物は建物内の畑で作られる。そのほかにも、街に必要な学校やオフィス、病院などももちろんある。
各施設の設置場所も入念に設計されており、広いスペースを必要とする畑などは下部、景色や太陽を活かした施設は上部になるとか。
近い将来、ビルごとに自治がおこなわれる未来なんていうのもありえるのかも……。
Top image: © Lissoni Casal Ribeiro