「カツオの一本釣り」持続可能な漁法として認められる

日本の伝統漁法「カツオの一本釣り」が、“海のエコラベル”といわれるMSC漁業認証を取得した。豪快に竿で釣り上げるあの漁法が、持続可能な漁業と認められてのもの。

今回、認証を得たのは、日本近海でカツオの一本釣りを行う高知県宮崎県の漁業者ら18隻による「近海かつお一本釣り漁業国際認証取得準備協議会」の有志。カツオのほかビンナガマグロを竿一本で釣りあげる。

MSC漁業認証規格は、世界で広く認知されており、最新かつ確実な科学的根拠に基づき策定されたものだそうで、漁業がこれを満たすには、「水産資源が持続可能なレベルにあるか」「海洋生態系への影響が抑えられているか」「長期的なサステナビリティを確実なものにする適切な管理システムが機能しているか」の3原則を遵守していることを審査を通じて実証する必要がある。

江戸時代から続くカツオの一本釣りが、エコフレンドリー持続可能だということが証明された意義は大きい。反面そこには、伝統漁法が抱える課題も。

世界的なカツオの消費拡大、気候変動により漁獲量が著しく低下、さらには船員不足や選手の高齢化といった後継者問題もあるという。せっかくのMSC漁業認証も“持続可能”が難しくては、絵に描いた餅となってしまう。

一本釣りで獲られたカツオ、ビンナガマグロの価値が上がることで、消費者の注目が増すことで、伝統的な漁法が永続的に次世代へと継承されるかいなか……。その分岐点に差し掛かっているとも言えるのではないだろうか。

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