野菜を育てるファームの力で「犯罪」を減らす(米・テキサス)

「庭園と図書館さえあれば、あなたに必要なものはすべて揃っている」とは、かの有名なキケロの言葉ですが、まさに「畑」を使うことで、地域の生活の質を向上させようとしている動きが、米・テキサス州にありました。

銃の代わりに
「くわ」を持とう

サンアントニオでスタートした、小規模ファーム「GARDOPIA」は、みんなの健康や福祉、ひいては畑仕事をするなかで自然と身につく「教育」を大切にしようと始まったNPO。なにも机に向かうだけが「教育」ではないのです。

そしてもうひとつの目的が、地域の「犯罪数を減らす」ことでした。GARDOPIA代表のスティーブン・ルケ氏は、UIW大学在学中に「栄養と貧困の関係」について学び「バランスのとれた食事をとることが、生活改善につながるはず」と、活動をスタート。

そして、大人から子どもまで地域の誰もが参加できるファームは、予想以上の効果を生みました。

3年間で犯罪率が
50%まで低下

GARDOPIAがある交差点は、そもそも「危険」と評判のエリアでした。しかし、ファームができて以降、3年間で4ブロック半径内の犯罪が50%以上も低下。健康的な野菜を収穫するだけでなく、見事に治安までも改善したのです。

「畑の前では、みな平等」

子どもたちの表情も、ご覧のとおり。いい顔してるでしょ?

今はまだ「小さなムーブメント」かもしれませんが、楽しみなのは、このファームで学んだ子どもたちが、みんなで土をいじり、ヘルシーな野菜を口にし、地域のコミュニティに参加し、成長していくこと。

そして、代表のスティーブン・ルケ氏のこの言葉も印象的でした。

「畑にいるときは、みんな平等なんだ。そこに差別なんかない。誰もが手を汚して夢中になってるんだから!」

Licensed material used with permission by Gardopia Inc
Reference:upworthy
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。