外科医に聞いた、手術中にもっとも集中力が増すBGMは「ヘビメタ」
心電図の「ピッ、ピッ、ピッ…」という規則的な音が鳴り響くと、張り詰めた手術室の中でより緊迫感が増し、ドクターたちが手に汗を握りながらメスを走らせる…『コード・ブルー』などの医療ドラマや映画でよく目にする手術シーンですが、実際の手術室はもっとハイテンションみたいなんです。
アメリカで行われた「Spotify」とヘルスケア関連サービスの「Figure 1」の共同アンケート調査によると、手術室で執刀中に好きな音楽をかける外科医が多いということが判明しました。
集中するからこそ
「音楽」を流す
今回のアンケート調査によると、90%の外科医は手術室で音楽を流すと回答し、また、その約1/3は、5種類以上の手術用プレイリストを用意しているそうです。
緊迫の場面で音楽を流す主な理由としては、集中するため、緊張を落ち着かせるため、またチームスタッフの士気をあげるためなど。逆に、医療ドラマや映画などのシーンのように、黙々と手術をしている方が緊張感が高まりすぎて集中できないとの意見が多くありました。手術室で音楽を流すことで、スタッフたちとのチームワークがスムーズに行くというようなメリットもあるのかもしれませんね。
ヘヴィメタで執刀
では、実際の現場でどのようなジャンルが流れているのか?
ジャンルの人気別データでは、一番人気なのは意外にもロック(49%)と判明。そして以下人気順はポップ、クラシック、ジャズ、R&Bという結果に。またロックの中でも人気が高かったバンドは、メタリカ、スコーピオンズ、レッド・ツェッペリン、AC/DC、といったハードロック・ヘヴィメタル系のバンドが多くあがりました。
とある外科医は、ロックが一番集中できると強調します。
「命がかかっている手術は、自分が患者に一番集中しなきゃいけない時。そこでロックが流れると、僕は気持ちが落ち着き、集中できるんだ」
また別の外科医は、若かりし頃を思い出すようです。
「若い時によく聴いていたバンドを流すかな。懐かしさと相まって、落ち着いて集中できるから」
ちょうど世代的に、ハードロックとヘヴィメタルが全盛期だったのでしょうか。また、難しく複雑な手術だったり危機的状況になると、音量を下げるそうです。
「外科医プレイリスト」公開
今回のアンケート調査を元に人気バンドや人気曲をSpotifyはまとめて、「外科医プレイリスト(Surgeon Playlist)」を公開しました。個人的にも、作業中にプレイリストを聴いてみると、リズムとスピード感が心地よく、集中力をあげてくれる気がします。
手術中の外科医と同じく、ここ一番に集中してみたいのなら、試してはいかがでしょう。