アートギャラリーの入り口に置かれた「砂文字」。その意味が深い・・・

ベルリンの、とあるアートギャラリーの入り口に大きな砂文字のアートが飾られました。まるでギャラリーへの侵入を妨げるように置かれています。

なぜ、こんな邪魔になる位置に?
そのヒントは砂に書かれている文字にありました。

「The only way to walk for ward is to erase your own history」

(未来に進むためには、過去を捨てなくてはならない)

ギャラリーを訪れた人々はこの文章を読んで、どういう行動に出たでしょう?

砂文字を壊さないように迂回する人。

文章をじっくり読んでから、踏んでいく人。

ためらわずに上を歩く人。

なかには、ダイブする人も。

この作品を製作したのは、juan arataというベルリンで活動しているアーティストです。

私たち人間はどこへ行くのか?私たち人間は何者なのか?

私たちは人類の未来をより良くするために、この答えを探しています。

進むのか、戻るのか。あるいは迂回するのか。人の生きた後には何が残るのか。

この疑問に対してより多くの回答を得るため、彼はこの作品を通して問いかけていたのです。きっとこの作品を見たすべての人が、同じく自分に問いかけたことでしょう。見る側に答えを委ね、結果を観察するというインスタレーションだったのです。

Licensed material used with permission by Juan Arata
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。