「女の子」の子育てに悩むママへ。強くたくましい女性に成長させる10のヒント
子育てに心配はつきものです。とくに男の子に比べて女の子のほうが何かと危険が多いと感じるのではないでしょうか。
しかし、ライターのケイティ・アーノルドさんは、7歳の娘がマウンテンバイクに乗り「上級者ライダーのみ」と書かれたトレイルに挑戦したいと言ったとき、「イエス」と答え、喜びに満ちた娘の後ろ姿を見守ったそうです。
彼女はなぜ、危険だと分かりつつも娘を止めなかったのでしょうか。じつは数日前に『勇敢な女子』の著者であるキャロライン・ポールさんと電話で話す機会があり、あることに気がついたのだと言います。
「私は少女たちに願っているの。思春期前、本当の試練が訪れるその前に、勇敢さと失敗から立ち上がる力を身につけて欲しいと」
この言葉から、過剰な心配は成長をジャマしてしまう可能性もあるのだと痛感したそうです。
ここでは、彼女がポールの言葉から感じた「勇敢さを学ぶ10の秘訣」を紹介します。パワー溢れる新世代の女性を育むヒントになるかもしれません。
01.母として自分は正しかったのか
私は無意識のうちに「恐怖と危険」のメッセージを娘たちに送っている気がします。もし彼女たちが息子だったら?監視することなく、10分おきに怪しい人が近くにいないか確認することもなく、ケガのリスクが高い遊びだって止めないはず。
それはもしかしたら、「女の子だから」という過剰な偏見なのかもしれない。もう一度じっくり自分と向き合って、心の声に問いかけてみましょう。
02.
娘たちの
「恐怖」を知る
ポールはこう語ります。「女の子はもともと、とても早い段階で恐怖を感じるようになるもの。しかし、恐怖は興奮にも似ているという説もあるんです」と。少女たちが初めて抱く感情は、すべて「恐怖」から来ているほどだとか。
もしも彼女たちが何かに怖がってたら、その恐怖について詳しく聞いて、丁寧に説明してあげましょう。
03.
「小さな勇敢」を
続けてみる
「母親が我が子を守る絶対的な勇気を持っているように、本来勇敢さは女性が備えているもの。女の子だって、幼い頃から男の子と同じように勇敢さを学べば、きっと身につくはず」。
そう語るポールは、自分の娘たちに毎週5つの「マイクロ・ブレイバリー(小さな勇敢さ)」を提案させています。そして、どんな小さなことでも達成できたら「とても勇気のある行動だね」と褒めてあげましょう。
04.
段階的な目標を
教えてあげる
「女の子の多くは完璧主義で、0か100かとしか考えられないもの。完璧じゃなくても大丈夫なんだ、ということを教えてあげましょう」とポールは言います。
もしも彼女たちがゴールまでの長い道のりに怖気づいたときは、「怖さ」を段階的にして、解決しやすい形に変えてあげましょう。するとしばらく考え、自分の力で乗り越えられるようになるはずです。
05.
勇敢なヒロインを
お手本に
ポールは「じつは私、子供の頃はとてもシャイで意気地なしで…。だからよく本を読んでいて、そこで人生のお手本になる人たちと出会ったの」と語ってくれました。
お姫様に憧れる年頃かもしれませんが、たまには力強いヒロインが登場する作品を読ませてみてはいかがでしょう?きっと「勇敢なヒロイン」への憧れも強くなるはず。
06.
子供に自由を与える。
助言は少しだけ
「子供たちには、自分が思ったことを好きなようにできる自由な時間をつくってあげるべきです。外遊びを過剰に控えるのは、子供の成長を妨げることになるかもしれません。外に送り出すときは少しだけ助言してあげて、あんまり色々と言いすぎないこと。そうすれば、子供は自分で判断して行動できるようになるでしょう」
ポールが言うように、子供が自主的に外へ出ようとしているならば、親も少しずつ干渉を控えたほうがいいのかもしれないですね。
07.
冒険=無鉄砲
ではない
つねにクレイジーで、新しい冒険を経験してきたというポールだからこそ、こう語ります。「冒険をすることは無鉄砲になることじゃなくて、全てのリスクを計算して、どこまでが安全なのか、確認することが大事なの」。
もちろん、少女たちにはアドバイスが必要です。なにかに挑戦しようとしたとき、そこにどんなリスクがあるのか、自分がどこまでできるのかを見極める目、自然の脅威に立ち向かう心を教えてあげましょう。
08.
得意なことを見つけて
決断する
「私たち姉妹はすごく頑固で、自分が向いてないことでも、やる気さえあれば大抵のことはできると信じて、挑戦してきました。本当は無理だと思ったら挑戦しないほうがいいんだけどね」。
その代わりにポールたちは、2つの方法を見つけたのです。それは、「優れた人がいない隙間を見つけること。2つ目は決断すること」。じつは2つ目がとても重要で、本当の勇敢さとは、決断することなのです。
09.
失敗してもいい!
挑戦することがカッコイイ
ポールは13歳のとき、ほふく前進の世界記録に挑戦して、達成できなかったそうです。それでも、その発想を実行に移したことがかっこいいのです。
「たとえ目標が達成できなくても、それよりも大切なのは大きな夢を持つこと。できる夢を実現するよりも、先の見えない大きな夢を持つことのほうが大切よ。失敗した経験だって次の大きなステップになるの」
10.
男の子も平等に
最後に、男女差別をしないこと。「男の子もこの本を読むべき」とポールは言います。「彼らもこの本が好きになるはずよ。だってこれは冒険の物語だから。女の子だって凄いんだ!っていうことも知ってもらわなきゃね」と。