子どもを叱るとき、ちょっと待って。大人も同じ間違いをしているかもしれません。

子どもが不機嫌になって泣くと大人は叱りつけ、失礼な態度をとると注意する。よくよく考えると、私たちだって同じことをしてしまうことはあるのに、どうして子どもだけなんでしょう?

そう問いかけるのは、これまで3冊の子育てに関する本を出したベストセラー作家Rebecca Eanesさん。子どもの成長と共に、私たち大人も成長していくべきという考えを、わかりやすく伝えている記事があるので紹介したいと思います。

感情を抑えられない時は
「優しさ不足」のサイン

まずは自分が、怒りや恐怖、悲しみや失望という負の感情を感じた時に、うまく対処する方法を知るといいでしょう。気分が悪くなったからといって、子どもに嫌な態度をとらないようにしましょう。必要なのは少しの親切と好意なのです。

本当はあなたもわかっていながら、子育てをしているとついつい言いたくないことまで言ってしまったり、ドアを思いっきり閉めて八つ当たりしたり、怒鳴ったりしてしまう事があるでしょう。でもこれは、感情がないロボットじゃないんだから、しょうがないんです。

時に人生は面白みがなく辛いもの。休むことも必要です。私たちだって慰めのようなハグが必要だし、鬱陶しいような目で見られたくない。間違いを犯してしまうことは、自分でもちゃんとわかっているのです。それでも苦しい時がある。そんな時は「優しさ」が必要なんです。そして、それは子ども一緒です。

間違えたっていい
ただ気づくことが大事

あなたの普段の言動を、もし子どもがやっていたら叱られるかどうか、問いかけてみてください。

・子どもが話しかけてきて、無視をすることはありますか?
・誰かを怒鳴りつけることはありますか?
・軽蔑するような喋り方をしたことがありますか?
・あなたのパートナーにもそういうことがありますか?
・ドアを思い切り閉めて呆れた顔をし、頼まれた事に対して怒ったことはありますか?

少なくともこの中のどれか1つは、子ども叱る時にやってしまっているのです。でも、そうしてしまうことに理由はあると思います。

仕事でもストレスを抱えていて、子どもを寝かしつけるのに睡眠を削っている。あなたたちは本当はとても良い人たちで、凄く頑張っているんです。ただ、ときどき間違えてしまうことがあり、そうした時も理由に気づき、間違いに寛容になろうとするものです。

「子ども目線」になってみると
ものの見方が変わる

もしも、子どもたちが自分たちと同じ過ちを犯したら、生意気で失礼な子だという目で見てしまい、すぐ注意しようとします。自分たちは感情を出して「人間らしく」いていいのに、子どもにはそれ以上を期待してしまう…。それはフェアじゃないのです。

私の場合、もし怒りを抑えられないのであれば、自分の子どもたちにも感情をコントロールするようなことを期待しません。もし常に優しくいられないのなら、子どもたちにもそれを要求できるでしょうか?

まだ発達しきっていない脳で、人生の経験も少ない子どもに「大人より良い振る舞いをしなさい」と言っているようなものです。

子どもに期待することを
まずは大人が率先してやる

子どもに、親切で思いやりを持ち、マナーを身につけて欲しいと期待するなら、自分自身への期待値も上げてみてください。

もちろん、失礼で無礼がないように教えることはとても大切なことです。誰もが、行動には自らが責任を持つべきなのです。でも、しつけが必要な時にしないというのは甘やかしになり、良い子育てとは言えなくなってしまいます。

成長できるように教えてあげるのと同時に、私たちも一緒により良くなれるようにしましょう。大人が目標を高く掲げ、リードしていく必要があります。

そして、時には思いやりの心こそが一番の教えとなり、解決へ導くということを忘れないでください。

パーフェクトなんてない

私は、これ以上ないっていうほど努力しても、過ちを犯してしまう不完全な人間です。そして子どもたちも、同じように間違えてしまうことがあるのです。

だから良い、というわけではないですが、このように考えることで子どもたちをより理解できて、自分自身が成長するチャンスも得ることができます。確かにしつけは必要ですが、時には心優しくあるべきなのです。

Licensed material used with permission by Rebecca Eanes
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