子どものおもちゃや服をくすみカラーで統一したい「ベージュママ」は子どもの発達に影響を与える?

育児スタイルのトレンドは、年々変わりゆくもの。そんななかでも、ここ数年で注目を集めているのが「Sad Beige Mom(サッドベージュママ)」。これは、シンプルで統一感のあるベージュ色を基調としたインテリアやライフスタイルを好む母親を、皮肉的に表した言葉だ。

さらに、子どもの部屋やおもちゃなども同系色で揃えて子育てすることを指す「Sad Beige Parenting(サッドベージュ子育て)」なんて言葉もあるようだ。

ベージュカラーの強要は
子どもたちへの虐待か

「CNN」の報道によれば、これらの育児トレンドは2023年頃から特にInstagramやPinterestといったSNSで幅広く共有され、多くの母親たちから支持を集めている。

一見すると清潔感や統一感があり、洗練された印象を与えるこのトレンド。しかし、必ずしも好意的に捉えられる訳では無いようだ。

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ベージュママであることが
子どもに与える影響

デラウェア大学で教育学や言語学の教授を務めるユニデル・H・ロドニー・シャープ氏とロバータ・ゴリンコフ博士は、同メディアの取材に対して「インテリアやおもちゃの色よりも重要なのは、親と子どもの関係、そして彼らが一緒にどのように関わり合うかである」と述べている。

また「母親たちは、『ベージュママ』の流行を受け入れるか否かで批判されたり、ストレスを感じたりするべきではない」と、米国小児科学会の小児発達行動学部門の委員長も務めるプーン氏は語る。

子どもの発達は必ずしも物質的なものではなく、親子関係の発達に大きく左右される。一緒に遊んだり、話したり、経験を積んだりすることこそが、子どもの発達にとって大切なことなのだそう。

もっとも、大切なのは周囲のトレンドや固定観念にとらわれることなく、本当に自分が心地よいと感じ、心が躍るような選択を心がけること。そして、子どもとの対話を欠かさずにお互いを尊重することだろう。それが、より豊かで彩り豊かな未来を創造していくための要素となるはずだ。

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