【若者必見】パスポートを取ったら1万円もらえるらしい・・・

観光庁の発表によると、20代のパスポート取得率は1989年で8.6%、2013年で5.9%。24年間減少の一途をたどっています。これを危惧した成田空港と日本旅行業協会が思い切った案に出ました。

両者が発表したのは、若者がパスポートを取得する費用の一部、1万円の助成金を出すというもの。観光庁も後援、つまり国を挙げて、若い人の海外渡航を勧めているんです。

その条件って?

実はちょっと細かい条件があります。

1. 4月1日時点で18歳以上23歳未満の人
2. 2016年7月15日から12月31日までの間に
(1)日本のパスポートを新規取得または更新し
(2)日本旅行業協会会員会社から、成田発の海外旅行商品を購入して海外旅行へ行った人

え、なんかむずかしそう?そんなことはありません。(1)はパスポートを取るか、更新してしまえばOK。(2)の会員会社ですが、JTBやH.I.S.、近畿日本ツーリストに楽天トラベルなど、大手旅行会社はたいてい入会しているので、そこで航空券やツアーを今年中に購入すれば大丈夫。

この条件を満たす人先着500名までに1万円をキャッシュバックしてくれますよ。

12歳以上の人が東京都で10年間有効なパスポートを申請した場合にかかる値段は16,000円。つまり、6,000円で新しいパスポートが作れてしまう計算になります。おトクですね。

でもなんで、こんなに海外旅行を勧めるのでしょう。

ツーウェイツーリズム
推進の一環

それは日本が観光立国を目指し「ツーウェイツーリズム」を進めているから。聞きなれない言葉かもしれませんが、日本と諸外国双方が国際交流することで、お互いの国際感覚の向上や相互理解を促すもの(観光庁サイトより)。政府はこれをアウトバウンド、つまり海外へ行く日本人を増やすことで拡大していきたい方針です。

文部科学省の調査によると、日本から海外へ留学する人の数は、2004年の8.3万人をピークに2011年は5.7万人に。一方、伸びている国は中国で、2011年には72万人が海外へ行っているそう。アメリカ、インドなども数はゆるやかに上昇しています。

ノーベル文学賞を受賞したイギリスの作家、ラドヤード・キップリングは「イングランドしか知らない人に、イングランドの何がわかる?」という言葉を残しています。若者の内向き志向が指摘されていますが、これを機会に海外旅行を計画してみるのもいいかもしれませんね。

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