女性100人が下着姿でカメラの前に立つ「他人と違う体型は自分だけの個性」

2015年以来、女性の美の基準が変わり始めている。その代表例が「プラスサイズ」。すべての女性の体型を公平に扱おうという動きは、欧米のアパレル業界やメディアにおいて、いまやトレンドとして定着している。

けれど、細身かプラスサイズのどちらかで、簡単に自分の体をカテゴライズすることができない市井の女性たちからすれば、求めていたのは「公平さ」ではなく「多様性」の方だった。

年齢も体型もバラバラな一般女性が100人、下着姿でカメラの前に立つ。

人と違ってて構わない
体型の違いは個性

下着姿の女性たちを撮影した一連の作品は、オーストラリアの女性カメラマンが手がけたプロジェクト「Underneath We Are Women」からの抜粋。モデルはみな自ら下着になりたいと応募してきた一般女性たちだ。

太っている人もいれば、長身の人もいる。胸の小さい人、体に障害がある人、お腹が6つに割れ屈強そうな女性まで。みんな体型も年齢もバラバラ。でも、性格が違うように、そもそも体型だってみんな違う。理想の体型を求めるのではなく、それぞれの個性に着目し、女性の「多様性」にフィーチャーしよう、というのがこのプロジェクトの狙いだ。

見た目よりも大切なこと
洋服の下に隠れた本当の自分

人みな個性的であるように、肉体だって人それぞれ。ところが、女性はどこかで世間が決めたルールに従うように、自分の体が規格に当てはまらないとコンプレックスを抱いたり、自己否定してしまう。プロジェクトを指揮するカメラマンのAmy Herrmannさんは、このネガティブ思考の根本にあるのが、多様性の否定であると考えた。

けれど、自分じゃない自分を演じたり、コンプレックスを隠すように着飾っていては、女性の本当の美しさなんて表現できない、とAmyさん。ある思いつきから友だち4人に協力を依頼し、下着でカメラの前に立ってもらった。

最初こそ抵抗感があったものの、次第にカメラの前で大胆(おおらかという意味で)になっていく彼女たちの姿に、「同じ体験を求めている女性が必ずやいるはず」と直感が走ったそう。すぐさまFacebookでモデル募集を呼び掛けてみた。

すると、彼女の予想は的中。応募フォームはあっという間に数百人がリストに名を連ねるほどに。

シワも脂肪も傷跡も
ともに生きる「自分らしさ」

「紙面や広告の中の女性たちは確かにキレイなんです。プラスサイズのモデルだったとしても。でも、どこを見てもみんな同じ。結局、多様性がないからリアルじゃない」。

Amyさんのモデルには、帝王切開の傷跡がある女性もいれば、脇の下に毛を蓄えた女性もいる、肘から下を切断した人、鬱に苦しみ自虐的に傷つけた跡が残る人も。一人ひとりの体からにじみ出る、“らしさ”がそこに内在している。だから見る側は、そこにリアリティを感じるのだ。

モデルの一人Johanna Tanさんは、鬱病を患い自分の太ももを傷つけた経験がある。そんなコンプレックスも「ぶよぶよで傷だらけの太ももでも、できあがった写真を見たら好きになれた。下着姿でカメラの前に立つことで、本当の自分に出会えた気がする」と、「Mashable」に感想を述べている。

最初こそ恥じらいを見せていたモデルたちも、Amyさんのリードで次第に表情がゆるみ、最後はとってもエネルギッシュに。イキイキした彼女たちの表情に注目してほしい。

Amyはいま、クラウドファンディングを通じてAmyさんは、写真集の出版費用を募り、世の女性たちに自身の魅力を再発見するためのツールとして、役立ててもらいたいという想いがあるそうだ。なお、写真集には参加者100人の写真とともに、彼女たちの多様な生き方も紹介されているとのこと。

Reference:Mashable
Licensed material used with permission by Underneath We Are Women

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