26歳のバイオリニストが老人ホームで見つけた、80歳の大親友

おばあちゃんと孫ほど年齢差のあるこのふたり、ちょっとびっくりするような共通点があります。じつは、同じ老人ホームに「住んで」いるんです。
 
「老人ホーム」と聞くと、お年寄りばかりがいる施設をイメージするかもしれませんが、ここで紹介する「Judson Manor」は違います。たくさんのアクティビティを取り入れて入居者がとても活動的に生活を楽しんでいるのに加えて、若者の入居者も受け入れているのです。

若手のアーティストは
家賃がタダ

「Judson Manor」のプログラムのひとつ「アーティスト・イン・レジデンス」では、若手のアーティストをタダ、つまり家賃無料で受け入れているそう。26歳のバイオリニスト、ティファニーも参加者のひとり。彼女は家賃を免除されている代わりに、コンサートやリサイタルを開くことで施設に協力しています。

「私が老人ホームに住んでるっていうと、いろんな反応があるの。信じられないっていう人もいれば、すばらしいっていう人もいるの」

こちらは、新しい入居者としてやってきた80歳のローラ。さっそく26歳のティファニーを紹介されたローラは、自己紹介をしたのち彼女に尋ねます。「犬はお好き?」と。ティファニーも犬が大好きだったことをきっかけに、ふたりは歳の差を超えた「友人」になったのです。

ふたりはいろんなおしゃべりをします。アートのこと、服のこと。もうおしゃれな靴は履けないローラ。でも、ティファニーがおしゃれを楽しんでいるから、靴についての話だってするんです。

ローラはおばあちゃんのようでもありながら、秘密を打ち明けられる友人でもあります。
 
「年齢を意識することはあんまりないわ。だって、私が今いっしょに食事してるのは90歳の人だとか、100歳の人だとか、考えないでしょう?お友達のローラとディナーしてるんだって思うだけ」

大学の寮よりも
「まともな人」が多い?

この施設の素晴らしいところは、ティファニーのような若い入居者も生活を楽しみ、友人を見つけ、自分の得意な分野で貢献する場を与えられているというところ。

ティファニーにとっては、大学の寮とそれほど変わらないといいます。

「いろんなバックグラウンドを持った人が一緒に住むっていう意味では、寮と変わらないわ。もしかしたら寮より『まともな人』が多いかもしれないし。ちょっと静かだけどね」

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