「うつっぽくなっている人」について、知っておきたい5つのこと
なんだか体が重い、やる気が出ない、イライラする…。そんな症状が出たら、ひょっとするとうつっぽい状態になってしまっているかもしれません。でも、周りにそんな人がいたら、一体どうしてあげればいいのでしょう。
「HIGHER PERSPECTIVE」では、そんなうつっぽくなっている人について、知っておきたい5つのことをまとめています。ちゃんと理解をすることで、うまくサポートができればいいですよね。
01.
自分では
どうしようもない
うつっぽい気分というのは、切り替えようと思って切り替えられるものではありません。悲しい気持ちになってしまうのは、セロトニン不足をはじめとした、脳内物質のバランスが崩れることによって起きると言われています。風邪が気合いでは治らないのと同様に、自分でコントロールできるものではないのです。
大切なのは、ちゃんと側にいるよ、と言ってあげること。なんでそんなに暗いの?なんて言わずに、悲しい気持ちになるのも仕方がないよね、と受け入れてあげましょう。
02.
「心が弱いから」
ではない
うつっぽい人というのは、自分が弱いからこうなっているんだ、と自らを責めていることが多い傾向にあります。それなのに外から同じことを言われると、それが追い打ちとなり、ますます塞ぎこんでしまいます。
誰にでも体調不良はありますよね。同じように、誰だって精神が不調になってしまうこともあるのです。
悲しい気持ちになるのは、別に悪いことではありません。自分の気持ちを内側に押し込めるより、むしろちゃんと外に出してあげるほうが健康的だと考えましょう。
03.
やる気がないのではなく
体が動かない
簡単なことなのに、なんでできないんだ。やる気がないんじゃないか。うつっぽい人を目の前にすると、ついそう言いたくなってしまう気持ちもわかります。
でも、やる気がないわけではなく、本人も一生懸命やろうとしているのです。ただ、どうしても体が動かなかったり、うまく集中できなかったりするだけなのです。
この状態に陥ってしまうと、毎日体が重く、何をするにも大変になります。多くの場合、本人もやりたいことがうまくできないことがストレスになっています。そんなときは、よく休むことが大切だということを知っておきましょう。
04.
イライラしているときは
自分に苛立っている
うつっぽい人は、毎日自分と戦っています。どうしようもなく押し寄せてくる暗い気持ちを退けることに必死なのです。学校で、職場で、あらゆる場所で、ささいなことでも傷つき、悲しい気持ちになってしまいます。
こういったとき、外から見るとイライラしているように見えることがあります。でもそれは何かを攻撃しようとしているのではなく、自分の内面と戦っているのだ、ということを忘れないでいてあげてください。
05.
立ち直るには
支えが必要
うつっぽい状態から立ち直るために本当に必要なのは、周囲の支えです。特別なことをしなくても構いません。ただ、困ったときは側にいるよ、ということを伝えてあげるだけでいいのです。
どんなに不安でも、悲しくても、ちゃんと側にいる。そのことが伝われば、重い気持ちもずいぶん楽になります。
全てを理解してあげる必要はありませんし、本人もそんなことができないことはわかっています。ただ、大変だね、でも大丈夫だよ、と声をかけてあげてください。それだけで十分、支えになるのです。