ロンドンで流行、歩いてメンタルヘルスの改善を図る「ウォーキングセラピー」
トレーニング目的で行われることが多い「ウォーキング」。ところが、いまロンドンではメンタルヘルス改善のためにウォーキングをする動きが広まってきているらしい。
ロンドナーたちの間で広まる
「ウォーキングセラピー」
歩くことでメンタルヘルスの改善を目指す、「ウォーキングセラピー」が注目されつつあるという。ストレスや孤独感、燃え尽き症候群などを軽減する効果が期待できるらしく、多くのロンドナーたちが、とにかく歩くことに夢中なんだとか。
「Walk and Talk」なるイベントも開催されており、参加者たちは歩きながら自分の気持ちや悩みなどを他人に話すことでメンタルヘルスの改善を図っているとのこと。これまでに500回以上実施され、トータルで1万人以上が参加しているという。
「ウォーキングセラピー」を支持する研究者は多く、例えばカナダでは心的外傷後ストレス障害(PTSD)を抱える患者20名の治療にウォーキングを取り入れたところ、ストレスレベルとPTSDの症状が軽減されたらしい。オランダでも、ストレスや燃え尽き症候群に悩む40名が「ウォーキングセラピー」を実施した結果、集中力や自尊心が向上したそうだ。
大切なのは、「意図的に」歩くこと
「ウォーキングセラピー」はただ散歩をすればよいというわけではなく、意図的に歩くことが重要とのこと。歩きながら誰かと本音や悩みを共有したり、質問し合ったりすることで、メンタルヘルスの改善が期待できると専門家。
また、「風はどのように吹いているか」「木々はどのように見えるか」「どんな音が聞こえてくるか」などを意識しながら歩くのも推奨されているらしい。散歩中に感覚的な体験に集中することで、瞑想のような効果を得られるという。
意図的に歩くことを習慣にすれば、心身ともに健康になるはず。ぜひ、「ウォーキングセラピー」を生活の一部にしてみてはいかがだろう?
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