自転車にペダルが必要って誰が言った?オランダ発「ウォーキングバイク」は、街乗りの常識を変える
もはや、この乗り物を自転車と形容することのほうが正しくないのかもしれない。そんなプロダクトが最初に登場したのは2014年のこと。1本の動画に世界が釘付けになった。あれから2年、世界初の電動「歩行バイク」は結構イケてる奴だった!
「歩いて進む」が
自転車の新常識に!
![歩いて進む 自転車の新常識](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/29199/79e601d7131efdb9e629a8641862dbf86eec4a0a.png)
![自転車の新常識](https://d2ygv0wrq5q6bx.cloudfront.net/uploads/image/files/29237/31ce6f2be04cc52739a6cb319ca4fd994b85c303.gif)
写真を見れば一目瞭然。ウォーキングバイク「Lopifit」には、ペダルがなければサドルもない。見た目はどこかキックボードのような風貌。けれど、地面を蹴って推進力を得ている訳ではない。ご覧のように正真正銘歩いているだけ。
![歩いて進む 自転車の新常識](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/29239/73a7117c03b4babf902f6c582c465d0db19ef615.png)
ベルトコンベア状の踏み台の上を走ったり、歩いたりするあのエクササイズマシンさながら、このウォーキングバイクも設置された踏み台を歩くことで動力に変える電動バイクだ。
![オランダ発 歩いて進む 自転車の新常識](https://d2ygv0wrq5q6bx.cloudfront.net/uploads/image/files/29238/be9f89a4d7f5d51509e19b70cd241c2ccda34822.gif)
歩く速度の4倍のスピードが出るという。だが、どうしてか速さを求めるよりも、軽やかに、それこそお散歩気分が合っているように感じてしまうのは、はやりライディングの仕草にあるのかもしれない。
ノスタルジックで「ブサカワ」なデザインがGOOD!
![ノスタルジック 歩いて進む自転車](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/29201/c8816fa71938f597a02500dcd71b6c0bdcd5976c.jpg)
ハンドルを握って歩くことが前提。そのため、Lopifitは二人乗り自転車並の全長2.3mと大きい。「街乗り」を意識した3段変速ギア付きで、最大時速は25km/hほど。ブレーキをかけることでアシスト機能が切れる仕組みだ。一回の充電でおよそ55kmの走行が可能だそう。
奇をてらわないノスタルジックなフォルムもいい。おもいっきり振り切って、このブサカワを楽しむのも悪くないのでは?
![ノスタルジック 歩いて進む自転車 赤](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/29202/b734ff4eb735cc1cbe30fc77df5b303a15e44894.png)
![ノスタルジック 歩いて進む自転車 オレンジ](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/29203/1a681895729fd7eb0a5881f7d957a9f54d51ed77.png)
![ノスタルジック 歩いて進む自転車 青](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/29236/a7f64d644c40e5db5fa7ad75bc31f5713765254c.png)
これにホワイト、ブラックを加えた全6色。通勤通学に良し、エクササイズ感覚で乗るも良し。他人と違うライディング体験を求めるサイクリストにも、大人の遊び道具としても最高。ただし、1,899ユーロ(約23万4,000円)と、価格もしっかり大人のそれだ。気になる人は、こちらから。
ハテナ(?)過ぎるLopifit開発秘話
![歩いて進む自転車 開発秘話](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/29226/b21b8f60ddcd93c96f1dba64b83f037a85da4ae2.jpg)
最後に、この斬新なバイクの制作秘話をどうしても紹介しておきたい。
隊列の先頭で得意気にウォーキングバイクを走らせるこの人物こそ、Lopifit生みの親であり発明家のBruin Bergmeester氏。アウトドア好きなBruin氏だが、どうしても自転車に乗ることだけは好きになれずにいたという。なぜか?「屋外にいるのに椅子に座っているようでイヤ」だから。
それがある日、自宅のガレージでランニングマシンに乗りながらふと、「これを屋外で使えないか……」。だったら、ランニングマシンごと走らせればいい。このくらい突飛なアイデアがなければ、発明家は務まらないということか。