眠気を誘う退屈な動画ばかり、なのにナゼか大人気の「Napflix」

あまりに退屈な内容すぎて、思わず睡魔が襲ってくる。テレビでも、映画でも、投稿動画でも一度はこんな経験があるはず。

「こんなの誰が観るの」と言いたくなるような、内容のコンテンツだけをひたすら集めた、スペイン発の動画配信サイトが、いま多くの人の耳目を集めている。それも、たった1つだけの目的のために。

オモシロい!は絶対NG
退屈でないといけない理由

くだんの動画サイトが、2016年10月17日にスペインで動画提供を開始した「Napflix(ナップフリックス)」。どこかで聞いたことのある名前だが、あちらは定額制の配信サービス。かたやこちらはすべて無料。その代わり、どのコンテンツもとんでもなく面白くない!

と言い切ってしまうのは勇気がいることなんですが、このメディア自体が「オモシロくなさ」や「退屈さ」をとにかく求めているのだから。

では、どうしてオモシロくてはいけないのか。

それはサイト名の通り、Nap(居眠りや眠気)を誘う動画しか提供しないのが、彼らのフィロソフィー。なんたる潔さだろう。ウトウトと眠気を誘うビデオばかりを垂れ流すデジタルコンテンツのプラットフォームなんて、ここをおいて他にない。

あの手この手で眠気を誘う
気になる内容をちょっとだけ

たとえばこちらは、Napflixオリジナル動画「Subway」。NYの地下鉄に乗って、ひたすら車内映像を定点観測で流しているだけの23分間。しかもモノクロ。誰がこれ観たいのよ!

「ペタンクのワールドツアー」決勝戦の模様。1時間50分。

ただひたすら「ドミノ」を製作し、倒す。1時間33分。

ジオラマの世界を走る「鉄道模型」。54分。

ひたすら「洗車」。21分。

他にもひたすら「雨の高速道路」を走る車を8時間ぶっ続けで流したり、ドン・キホーテについての講義を永遠8時間など。異色の内容で眠気を誘ってくる。でも、中にはオモシロいコンテンツも盛りだくさん。

そうそう、すべての動画には10分、20分、30分、とちゃんと「タイマーモード」が用意されていることも忘れずに触れておこう。

眠くなるはずが、集中して最後まで観ちゃったなんてことも、きっとあるに違いない。つまり、意外に楽しめてしまう。まあ、百聞は一見に如かず、まずは自身でご覧あれ。眠くなるかならないかは、すべてアナタの興味次第!

いざ、まどろみの世界へ。

Licensed material used with permission by Napflix
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。